人気ブログランキング |

1月の行事(新年会、新宿駅周辺を歩く、シルバー、ウォーキング・グルメ会)

2月に入れば、早稲田大学理工学研究科の化学工学の同期会がおこなわれるだろうが、昨日で一連の新年会が終わった。

松の内に、東京工業大学工学部化学工学科太田口和久教授が主催する、井上一郎先生の喜寿のお祝いを兼ねた井上研の新年会があり、久しぶりに参加した。
井上先生は東京工業大学工学部化学工学科の教授と理化学研究所化学工学室長(後に理事)を兼任された、素晴らしい研究者であると同時に教育者である。1972年度に理研の化学工学室で1年間だけであるが、佐藤一省先生(後に東京理科大学工業化学部教授)の元で卒論をご指導いただき、自由闊達な雰囲気の中で自己研鑽する厳しさを学び、また、早稲田大学に戻ってからも、井上先生には修士の授業で、「確率論」、「最適化問題」などの原書を読解する術を学んだ。
井上先生が初めて経歴を披露された。『出身の群馬県大田市は田舎町であったが・・・戦時中は大学で1年半しかで学べず・・・理研に就職したが、原爆開発をしていたことにより、戦後すぐに理研が解体され・・・「社会に役立つ研究」を目指して、膜、遠心分離、撹拌など各プロジェクト形式で研究が行われ、実用化の目途が立つと携わったプロジェクト・メンバー全員が企業に移籍する時代だった。・・・』と、日本の戦後の復興を担った技術者の姿を彷彿とさせる、感慨深いお話であった。
新年会の参加者は50代以上がほとんどで、定年者が増加した。中には現役の原子力発電プラント設計者がいて、『(自民党政権になって)やっと、原子力を落ち着いて見直してくれるようになった。』と近況を述べた。その翌日に、井上先生著作の書物で自動制御で学んだという、東工大出身の元上司にこの近況話について話をすると、『大学のクラブの同窓会でも同じような話を聞いている。』とし、『世間の一般人と原発関係者とは、原発に対する意識に大きな隔たりがあるようだ。』と話した。
<<ロンドンから贈られた馬水槽>>
1月の行事(新年会、新宿駅周辺を歩く、シルバー、ウォーキング・グルメ会)_e0223735_1632084.jpg
例年開催される日本乳業協会傘下の「全国牛乳容器環境協議会」の新年会に参加した。
宴席で「運営委員会など各種委員会を立ち上げた。」と事務局が披露した。紙パックの回収率が頭打ちになっている状況を打破するために、協議会を構成する乳業会社などから動員するメンバーを増加させ、市民への紙パック回収の意識を向上させる狙いがあるようだ。
市民相手のこの種の問題は容易に解決に至らないが、事業者(企業)はこの種の活動をやり続けないと、社会から見放されるというジレンマがある。
<<太宗寺の地蔵菩薩:巣鴨など各街道筋に6か所設置されている>>
1月の行事(新年会、新宿駅周辺を歩く、シルバー、ウォーキング・グルメ会)_e0223735_16331579.jpg
昨日、これも例年のことなのだが、「全国牛乳容器環境協議会」に関与している(していた)丑年生まれの「牛の会」に参加した。「牛の会」は、50代の一回り下のメンバーを除いて、世間一般から言えば、シルバー世代のウォーキング・グルメ会(爺婆の歩こう会)となるのかも知れない。
西武新宿駅前を12時に出発し、歌舞伎町の食事処に16時に到着するまでの4時間で、旧跡、神社など雪が残る新宿駅周辺を見て回った。総歩数は約12,000歩であった。
西武新宿前→アルタ前の馬水槽→モア街→歩道公園“四季の路”(路面電車角筈線跡)→花園神社→成覚寺→太宗寺(信州高遠藩主内藤家菩提寺)→玉川上水・内藤新宿分水散歩道(新宿御苑散策路)→水道碑記と四谷大木戸跡→小泉八雲旧居跡→自証院→永井荷風旧居跡→坪内逍遥旧居跡→発明会館→抜弁天→永福寺→島崎藤村旧居跡→鬼王院(稲荷鬼王神社)→小泉八雲終焉の地→小泉八雲公園→新大久保コリアンタウン→皆中稲荷神社→歌舞伎町旧コマ劇場前→新年会会場
それぞれの旧跡には案内板が整備されている。正月の雰囲気が残る神社ではご朱印を頂くメンバーもあり、コリアンタウンでは、韓国のイケメン店員のアイコンタクトに釣られて、顔パックを購入するメンバーもいた。
<<小泉八雲終焉の地>>
1月の行事(新年会、新宿駅周辺を歩く、シルバー、ウォーキング・グルメ会)_e0223735_16343919.jpg
<<小泉八雲公園の飾り板(ダブリンの旧居にかざられている)>>
1月の行事(新年会、新宿駅周辺を歩く、シルバー、ウォーキング・グルメ会)_e0223735_1637443.jpg
かって武蔵野と呼ばれていた新宿駅周辺に数多くの文豪が住んでいたこと、小泉八雲は島根県松江市で14歳年下の士族の娘と結婚したが、1年4ヶ月間しか住んでいなかったこと、また島崎藤村が長野県から初めて移り住んだ新宿(当時は南豊島郡)の地で3人の娘を相次いで亡くしたことなどを知ったことは収穫であった。
大木戸近くには斎藤茂吉終焉の地があり、さらに足を延ばせば、早稲田大学近くで大名主の家に生まれた夏目漱石旧居跡、公園も見ることができるそうである。
ちなみに、誕生日順に並べると、
・小泉八雲:1850年(嘉永 3年)~1904年(明治37年)満54歳で没
・坪内逍遥:1859年(安政 6年)~1935年(昭和10年)満75歳で没
・夏目漱石:1867年(慶応 3年)~1916年(大正 5年)満49歳で没
・島崎藤村:1872年(明治 5年)~1943年(昭和18年)満71歳で没
・永井荷風:1879年(明治12年)~1959年(昭和34年)満79歳で没
・斉藤茂吉:1882年(明治15年)~1953年(昭和28年)満70歳で没

<<暮れなずむ歌舞伎町>>
1月の行事(新年会、新宿駅周辺を歩く、シルバー、ウォーキング・グルメ会)_e0223735_1635596.jpg
前週に主宰者があらかじめ探索してくれていたお蔭で、江戸、明治の時代に想いをはせながら楽しく見学することが出来た。深謝。

# by ecospec33 | 2013-01-20 16:37 | ●プライベート  

米国の肥満率と貧困率、そしてジニ係数(シカゴ、アメリカ、州別、黒人、白人、ヒスパニック)

2005年の夏に、世界最大のターボ冷凍機メーカーであるトレイン(TRANE)社を視察する際に、米国第3位の大都会、シカゴに立ち寄った。
超高層ビルの一つ、ジョン・ハンコック・センターの最上階330mに上って、ミシガン湖に広がるシカゴの街を見下ろすなど楽しんだのだが、黒人が多いこと、また肥満なアメリカ人が多いことに驚いた。また、肥満の原因の一つに上げられるファストフードを提供するマクドナルドの1号店が、このシカゴにあることも印象に残った。
米国の肥満率と貧困率、そしてジニ係数(シカゴ、アメリカ、州別、黒人、白人、ヒスパニック)_e0223735_1321118.jpg
この肥満の割合は、性別、人種、年齢、教育などによって異なるが、それには貧困が大きく関連しているという。
性別については、男性より女性の肥満率が高い傾向にあり、低収入なほど、女性は増加するが、男性は大きな影響を受けないそうである。
人種については、白人、黒人、ヒスパニックの順に肥満率が高くなる傾向にあり、低収入なほど、白人と黒人とヒスパニックの女性は増加するが、黒人とヒスパニックの男性は低下し、白人の男性は大きな影響を受けないそうである。
米国の肥満率と貧困率、そしてジニ係数(シカゴ、アメリカ、州別、黒人、白人、ヒスパニック)_e0223735_1351333.jpg
このように、低収入と貧困が肥満に大きく関連していることから、アメリカの州別の肥満率と相対的貧困率との関連を、また参考のためにジニ係数との関連を調査した。
肥満率と相対的貧困率との相関は、その傾向は示すことが出来きたが、州という大きな枠組みでは明確はないようであった。
また、肥満率とジニ係数との相関はないに等しい結果であった。

私も2、3年前に肥満率にカウントされないことになったが、腹は引っ込まない。肥満大国アメリカを論じていても仕方がないのだが・・・

なお、用語は次のとおり。
●肥満率:BMIが30kg/m2以上の人口比率
●相対的貧困率:全国民の可処分所得の中央値の半分に満たない国民の割合
●ジニ係数:所得分配の不平等さ表す指標

# by ecospec33 | 2013-01-11 13:08 | ●その他社会問題  

正月の過ごし方(美輪明宏、自民党、責任、謝罪、民主党、原子力政策、経済政策)

<<謹賀新年>>
正月を南房総で優雅に過ごしている兄から元旦に電話があった。こちらは年末も年始も生活のパターンを変えずに自宅で過ごしたいので、遠出もしたくないのだが、初詣は別にして何かと邪魔が入る。
<<深大寺2013>>
正月の過ごし方(美輪明宏、自民党、責任、謝罪、民主党、原子力政策、経済政策)_e0223735_11111290.jpg
初売りで新宿のデパートに連れて行かされた。荷物運びである。
女性ものの売り場の隅にあるトイレ近くの椅子に座って福袋を買うのをじっと待っていると、そこに座っていなさいとばかりに小学校4年生くらいの娘を母親が置いていった。その娘はゲーム機を取出して夢中に遊んでいたが、その隣にドッコイショとばかりに座ったご高齢の女性は、奥の席のやや若い男性に声をかけ、運動になるからと娘に連れ出されたと話した。
デパートは女性が約85%、男性が約15%の割合で女性が多かったが、駅構内では女性がやや多い程度であったので、その男性陣はどこへ消えてしまったのかと思うほどであった。
大晦日も新宿に出かけ、一人住まいしている甥と昼ごはんを食べ、デパ地下で蕎麦と天ぷらを買って帰った。この時も女性のパワーに圧倒されたが、福袋を前にした女性は目の色が変わっていた。

美輪明宏氏が紅白歌合戦で「ヨイトマケの唄」を歌った。
小学生高学年だった1960年代初め頃まで、この歌詞にあるような地固めの作業を見ることがあったが、その掛け声が面白そうに思えたので、唄のような哀しみを感じたことはなかった。
丸太三本で組んだ三又(さんまた)に滑車を下げ、そこに太い丸太の槌(つち)を取り付けたロープを通していた。2、3名の労働者(そのときは日雇いとか土方が差別用語とは思わなかった)が「母ちゃんのためならエンヤコーラー!!」と掛け声をかけながらロープを引っ張り、タイミング良く槌を落下させた。何度か、このような掛け声を繰り返した後、「もう一度だめならエンヤコーラー!!」で手を休めてから、次の場所に三又を移動させて作業を続けた。

年末の28日にテレビ朝日の報道番組で、この美輪明宏氏がコメンテーターとして、「なぜ神様が政権を自民党に戻したのかと思ったら、後片付けをしなさいという事よね。半世紀以上かけて、この借金だらけにして、この原発もそうですわね。ぜんぶ自民党時代の産物をたった3、4年で尻拭いしろったって無理な話よ。自分のお尻は自分でとにかく拭きなさいよ。後始末は自分たちでしなさいよということで政権が戻ってきたんだと思うんですよね。だから今の弊害はたった2、3年のね、民主党がやったわけじゃなくて、その前の政権が全部積もり積もったものでしょ。潔さなんですよ。まず言い逃れとかね、詭弁で人のせいにばかりしていて。」と、自民党が責任逃れをしていること、国民に謝罪しないことに対して激しく批判した。
これに対し、ゲストの自民党の茂木敏充経済産業大臣は謝罪することはなく、「全部民主党のせいにしようとしてるじゃない。それが、こズルくてね、本当に卑怯未練ですよ。」と美輪氏の怒りは最後まで続いた。

長崎で10歳の時に原爆を受けた77歳の美輪明宏氏には独特な歴史観、社会観などを持っているのだろうが、自民党が進めようとしている原子力政策と経済政策に大きな疑念を抱いていることに注目したい。

# by ecospec33 | 2013-01-03 08:34 | ●季節の変化と日常生活  

野川のバードウオッチャー(武蔵野公園、野鳥、アオサギ、カワセミ、コサギ、カルガモ)

この厳しい寒さで野川には氷が張って、けん騒感がなくなったためか、野鳥の姿が目立つようになった。
野川のバードウオッチャー(武蔵野公園、野鳥、アオサギ、カワセミ、コサギ、カルガモ)_e0223735_11594334.jpg
都立武蔵野公園のクジラ山広場に望遠レンズを構えた集団がたむろしていた。
東日本では珍鳥のミヤマホオジロを撮るために口コミで集まった爺婆のカメラ小僧たちであった。このバードウォッチャー集団はミヤマホオジロが茅の茂みに戻ってくる夕方まで待つという。そのような忍耐力は当方に全くない。
野川のバードウオッチャー(武蔵野公園、野鳥、アオサギ、カワセミ、コサギ、カルガモ)_e0223735_1159413.jpg
10月末からアオサギを見るようになった。野川での確認は今年が初めてであった。
昨日になって2羽いることも確認した。ギャーという鳴き声をあげながら飛ぶ姿は優雅というより、まるで恐竜時代の翼竜のようである。
<<アオサギとカルガモ>>
野川のバードウオッチャー(武蔵野公園、野鳥、アオサギ、カワセミ、コサギ、カルガモ)_e0223735_1224276.jpg
バードウォッチャーにとっては珍しくもないようだが、2週間ほど前に都立野川公園でカワセミが小魚を取って、丸飲みするのを間近で見ることが出来た。
<<カワセミとコサギ>>
野川のバードウオッチャー(武蔵野公園、野鳥、アオサギ、カワセミ、コサギ、カルガモ)_e0223735_1241436.jpg
野川が流れる小金井市は自然の豊かな街である。バードウォッチャーでなくとも自然を感じることが出来る街である。

# by ecospec33 | 2012-12-28 12:12 | ●季節の変化と日常生活  

食品のカーボンフットプリント(制度、温室効果ガス排出量、LCA、栄養素密度、NDCIインデックス)

製品に温室効果(GHG)ガス排出量を表示するカーボンフットプリント(CFP)制度に関する国際規格化ついて、米国は全く関与していないようである。
しかしながら、CFPを包含するライフサイクルアセスメント(LCA)については、ヨーロッパ以上に進展している。次に示す様々な食品のカーボンフットプリントの図は、『牛肉の摂取を少なくし、温室効果ガス排出量を減らし、健康になろう』という趣旨の報告書「Meat Eater's Guide to Climate Change + Health 2011」から抜粋した。
食品のカーボンフットプリント(制度、温室効果ガス排出量、LCA、栄養素密度、NDCIインデックス)_e0223735_1646665.jpg
製品群については、このように有効的に活用できるだろうが、CFPの精度上の問題からも、個々の製品については期待できない。
同様に、様々な飲料についての「GHG排出量(CFC;カーボンフットプリント)」を示す。これは北欧のデータであり、上記の米国とは異なっている数値も見られる。
食品のカーボンフットプリント(制度、温室効果ガス排出量、LCA、栄養素密度、NDCIインデックス)_e0223735_16474932.jpg
各国では、食品のエネルギーと栄養素の推奨摂取量を男女と年齢別に提示している。
北欧では21種の栄養素の推奨摂取量を定めている。それぞれの食品が含有する栄養素が推奨量を充当する割合の合計に、5%以上の充当割合のある栄養素数の割合を掛け合わせた数値を「栄養素密度」と定義して、様々な飲料については、次の図のとおりである。
食品のカーボンフットプリント(制度、温室効果ガス排出量、LCA、栄養素密度、NDCIインデックス)_e0223735_1649542.jpg
食品、飲料はビタミンなど様々な栄養素が含有されており、単位エネルギー当たりの栄養素含量を「栄養素密度」と一般的に定義しているが、この北欧の報告書では、「栄養素密度」(Nutrient Density:ND)として、様々な栄養素を総括した数値を採用している。
この「栄養素密度」を「GHG排出量」で割ったものを、NDCIインデックス(NDCI index:The Nutrient to Climate Impact)と定義し、この数値が大きいほど「地球にやさしい飲料」としている。
その結果は、次のとおりであり、様々な飲料の中で牛乳が一番「地球にやざしい飲料」という結論である。
食品のカーボンフットプリント(制度、温室効果ガス排出量、LCA、栄養素密度、NDCIインデックス)_e0223735_16503551.jpg
製品毎のCFPは後の話題にして、製品群のCFPを取りまとめることが先決であり、それを有効に活用することを優先すべきである。

安倍第二次内閣が始動した。過去の自民党の醜さが表れれば、株価の上昇は止まるだろう。
ともあれ、来年は今年より良い年でありますように!!!

# by ecospec33 | 2012-12-27 16:53 | 〇カーボン・フットプリント  

当事者意識の欠落(経営者、経団連、連合、政官財癒着、原子力規制委員会、昔の名前で出ています内閣)

経営者から平社員まで、当事者意識がないという話を友人がしていた。
自分の地位を脅かすようなリスキーな案件には当事者でもあるにもかかわらず、当事者ではないかのように振る舞う経営者がいるという。それでいて、当事者でない他人の功績を自分のものにしてしまう経営者がいるという。
仕事を依頼すると、自分でいかに処理するか考えもせずに、全てを聞いてくる社員がいるという。当事者意識があれば、そのような態度は取らないはずで、当事者意識を持ってくれさえいれば、教示することがたくさんあるのだがと嘆いていた。

政治家が変わっても国は変わらない、選択する政治家、政党がないと言い訳をして、選挙に行かない国民も当事者意識に欠けている。
大地震で原発が大爆発するかも知れないし、隣国の挑発で戦争が勃発するかも知れないにも関わらずである。トンネルの天井が落ちてくるかも知れない。

経団連が支持する自民党に政権が戻り、金融緩和と大型補正予算を期待して株価が上昇している。
しかし、景気がついていかなければ、空騒ぎで終わるはずである。株は実質的な経済指標でなく、気分に大きく作用される指標だからである。
55年体制は何であったのか。政官財癒着の自民党から連合が支持する民主党に政権が変わった3年前には、自民党に優れた政治家、人材がいなかったはずであり、現在もその状況に変化はない。
新内閣の多くが古株の政治家が中心となれば、「昔の名前で出ています内閣」という具合になる。そうなれば、淡い期待が次第にしぼんでいく。
民主党は政権与党の自覚、当事者意識がなかった。当事者意識を持っていたとしても、鳩山元首相がそうであったように、誤った当事者意識、勘違いの当事者意識であったと言えるだろう。果たして、自民党は?ということである。

原子力規制委員会が、福井県の敦賀原発に続いて、青森県の東通原発にも活断層が走っていると判断した。
かっての原子力安全委員会は、電力会社の判断を踏襲するだけの原子力発電推進の行政機関であったが、原子力規制委員会は当事者意識をもって、その機能を発揮し始めたと考えてよいだろう。
科学者、工学者、技術者は、政治、経済、社会から逃避することは困難であるが、当事者意識を持って偏らない行動をしていかなくてはならない。

すべからく当事者意識を持つことは難しい。何を規範にしているかが根本にあるからである。
世界観、歴史観、社会観、価値観・・・。損得勘定ばかりに囚われてはならないのである。
当事者意識に磨きを掛けることに老若は関係ない。

# by ecospec33 | 2012-12-21 07:52 | ●その他社会問題  

エコプロダクツ2012視察の裏で(容器包装、大手乳業メーカー、人事異動、カーボンフットプリント)

開催初日の昨日12月13日に、大手水処理メーカーの部長と「エコプロダクツ2012」を視察した。
例年より入場者が多いようであるし、小学生の団体が目立つ。それぞれのブースでアンケートなどを書けば、何らかのプレゼントを貰えるのであるから、子供ばかりでなく、大人も楽しみながら、エコを学ぶことができる。

5、6年ほど前に、開催委員会の委員を務める廃棄物処理装置を輸入販売会する女社長に、出展者が配布するパンフレット類が多く、その場でゴミ箱に捨てられるケースが多く見られることから、出展者に対し配布物を制限するよう要請したことがあった。
エコプロダクツと銘打っているのに、何をか言わんということであったが、パンフレット類はWEB上に公開されるようになったため、印刷屋さんは仕事にならないが、無駄な印刷物が消えたようである。
こちらも、重たい資料を運ばなくても済むというものである。
<<全国牛乳容器環境協議会のブース>>
エコプロダクツ2012視察の裏で(容器包装、大手乳業メーカー、人事異動、カーボンフットプリント)_e0223735_9521677.jpg

最初にPETボトル、ガラス瓶など容器包装リサイクルを進める各ブースに立ち寄った。知り合いが多いからである。
その一角にある、多くの小学生が集まっているブースでは、その協会会長を務めている大手乳業メーカーの執行役員が子会社に突然異動することになり、任期を4か月以上残しているにもかかわらず、会長を止めざる得ないという馬鹿げた問題が生じていた。数日前に関係者から連絡が入っっており、その大手乳業メーカーの不定期で、また不明瞭な人事異動は業界内で有名なので、いまさら驚きはしないが、業界団体の社会的活動とその責任を無視した人事異動には呆れるばかりである。
このような人事異動は社内問題をあからさまにし、競合他社のつけ入る隙を与えるというものである。また、業界団体に協力的でない企業は、業界団体に出向している社員の立場を崩し、精神的に大きな負担をかける。うつ病となり、結果的に自殺未遂したケースもあったと聞いている。
その大手乳業メーカーの経営者はCSRを考えているのだろうか。社外の事情を全く配慮しないのであるから、そのような考えは持ちえないのである。

そのような下世話は止めにして、最近連載した「カーボンフットプリント(CFP)」のブースは、目立たないものであった。2009年以来、大々的であったブースは急に小さくなった。経済産業省から産業環境管理協会に民間移行されたこと、税金投入が急減したことからである。
それよりも、CFP制度に不純な目的があったことが大きな要因である。経済産業省がCO2削減に関する施策の小さな基盤を死守するという不純さである。

# by ecospec33 | 2012-12-14 09:55 | 〇環境展・省エネ展・エコプロ展  

せわしない師走(総選挙、COP18、敦賀原発、廃炉、北海道、節電要請、排水処理)

先週7日に久しぶりに、大きな地震があり、震災を思い起こしたが、師走の街は都知事選挙と衆議院議員総選挙で騒がしい。
一昨日9日に、イトーヨーカドー武蔵小金井店前の広場で、菅直人前首相が脱原発を訴える街頭演説をしていた。核燃料廃棄物の処理問題など真剣に聞く必要がある重要なテーマなのだが、寒さもあって聴衆はまばらであった。終始、拳を硬く握りしめて話をしているところが、彼らしい実直さの表れなのだろうが、聴衆を引き付けるには、手を大きく開げてアピールするような大仰な仕草も必要であるだろう。
自民党政権に戻れば、原発の再稼動を強硬に進め、脱原発は遠のく。しかし、選挙の争点はそれだけではない。それに、争点はあっても、困ったことに、政治主導という行政マネジメントを任せられる信頼できる政党が見つからない。

同日に、海外では、カタールで開催されていたCOP18が閉幕した。
2009年9月に鳩山由紀夫元首相が国連演説で「1990年比で2020年までにGHG排出量を25%削減する」と表明した。しかし、それは彼の自己満足の結果であったので、原発事故以前から、日本の地球温暖化への大方針が決まっていないと言ってよいだろう。このような国内事情であるから、国際舞台での日本の立場は小さくなる。早急に、脱原発の工程を明確にし、自然エネルギーを最大限盛り込んだ地球温暖化対策の中長期的な計画を策定する必要がある。

昨日10日に、原子力規制委員会の田中俊一委員長が、福井県にある敦賀原発の廃炉を示唆した。
原子力規制委員会の調査団が、敦賀第2原発の直下を走る破砕帯(断層)の一つが活断層である可能性が高いと判断し、これに関し、田中委員長が「再稼働の安全審査はできない」と述べたことから、敦賀原発は廃炉になる可能性が高くなった。
原子力発電推進を基盤としてきた電力業界、行政、学会の関係者にとって一大事である。推進の下で、見て見ぬふりをしてきた実態が露わになったと考えてよいだろう。

同日から、泊原発が停止している北海道電力管内で節電要請が開始された。
雪が多い厳しい寒さの中、北海道では、来年3月8日まで2010年度に比べて7%以上の節電が家庭と企業に求められる。
11日の朝のフジテレビでは、北海道コカ・コーラボトリングの自販機の冷却輪番停止と排水処理のエアレーター停止による節電が紹介されたが、後者は問題が多いことを知る人は少ない。
排水処理など生産に直接関係ない設備を節電することは容易なのだが、その後の不調を元に戻すまでに多くのエネルギーが必要となることを配慮していないのである。
師走なので、この詳細は省くことにする。

# by ecospec33 | 2012-12-11 10:10 | ●その他社会問題  

カーボンフットプリントは曲がり角Ⅴ(勘三郎、キリン、サプライチェーン、産官学、オフセット、マーク)

昨日、歌舞伎俳優の中村勘三郎が57歳で亡くなった。食道がんが遠因という。酒が強かった医者の義弟を10年ほど前に同年代で食道がんで亡くしているので、活躍盛りの彼の早世が残念でならない。
ところで、日本橋界隈で生まれ育ち、お祭り好きであった私の父は、「そこをまっつぐ(真っ直ぐ)だよ」と、やや甲高く明るい声で話す江戸っ子らしさを残していたが、その父の父、私の祖父は明治初期に甲府の町から東京に出てきた。その祖父は歌舞伎小屋の7代目の跡取りであった。江戸時代には甲府に2つほどの芝居小屋があり、その中でも繁盛していたそうで、小屋の跡には市川団十郎の石碑が残っているそうである。
歌舞伎には無縁ではなかったはずなのだが、小さい頃、伯母に連れられて歌舞伎を一度見に行った記憶があるだけで、歌舞伎には関心があるわけでもないが、勘三郎の人なつっこさとバイタリティーに好感を持っていたので、これからの彼の活躍に期待していただけに無念に思う。

本題に戻して、2009年8月に、キリングループは地球温暖化防止のための新しい戦略を策定し、自らが直接排出するCO2排出量削減の中期目標に加え、開発から廃棄・リサイクルにいたるすべてのバリューチェーンのCO2排出量削減に向けて、2050年までに1990年比半減という高い目標を掲げた。
カーボンフットプリントは曲がり角Ⅴ(勘三郎、キリン、サプライチェーン、産官学、オフセット、マーク)_e0223735_9262372.jpg
この一環として、2011年4月に、キリングループは「バリューチェーン(価値連鎖)CO2排出基準」を独自に定め、2009年のCO2排出量を算定した。また、目標の進捗状況を公表している。
カーボンフットプリントは曲がり角Ⅴ(勘三郎、キリン、サプライチェーン、産官学、オフセット、マーク)_e0223735_9273113.jpg
カーボンフットプリントは曲がり角Ⅴ(勘三郎、キリン、サプライチェーン、産官学、オフセット、マーク)_e0223735_9281189.jpg
20年以上前の1990年の実態把握が可能であったかなど、この目覚ましい進捗状況に半信半疑な部分もある。
しかしながら、東京理科大学で教鞭をとっていた時も、「キリングループ サステナビリティレポート」を参考書として毎年使用させてもらうほどで、この取り組みは大手食品企業といえども真似することができない、また世界を見回しても数少ない活動であり、グローバル企業であるキリンの先導者としての実力を示している。
ただし、キリングループはカーボンフットプリント(CFP)制度に何ら参加していないのである。
カーボンフットプリントは曲がり角Ⅴ(勘三郎、キリン、サプライチェーン、産官学、オフセット、マーク)_e0223735_9294130.jpg
一方、CFP制度を社団法人産業環境管理協会に民間移行させる直前の2012年3月に、経済産業省と環境省は、世界の潮流に乗り遅れないようにと、「サプライチェーンを通じた温室効果ガス排出量算定に関する基本ガイドライン」を公表した。
これは、キリングループが既に具現化して目指している地球温暖化対策手法と合致するものであるが、CFP制度と同様に、日本LCA学会の幹部を委員とした委員会の産物である。
「官と学」が既成概念を作り上げ、「産」に押し付ける一方的な手法は、CFP制度と全く同じである。
CFP制度は、来週に開催される「エコプロダクツ2012」に向けて、またもや新たなエコマークを決定した。これは制度が機能していないことの表れである。
カーボンフットプリントは曲がり角Ⅴ(勘三郎、キリン、サプライチェーン、産官学、オフセット、マーク)_e0223735_9314668.jpg
CFP制度では、消費者が消費財のメーカーに対し、直接的、間接的に、地球温暖化対策を要求することに期待しているが、このサプライチェーンは、核となるメーカーの要求に期待したいしているのであるが、CFP制度がうまくいかなければ、サプライチェーンに期待するような地球温暖化対策は、実をとることは容易でない。
カーボンフットプリントは曲がり角に来ており、次のサプライチェーンも曲がり角が見えている。

# by ecospec33 | 2012-12-06 09:33 | 〇カーボン・フットプリント  

カーボンフットプリントは曲がり角Ⅳ(CFP宣言認定製品、マーク、グリーンエネルギー認証制度、GEマーク)

「グリーンエネルギー」には、太陽光、風力、水力、地熱、バイオマスなどの自然エネルギー(再生可能エネルギー)から発電された「グリーン電力」と、太陽光、雪氷などの自然エネルギーから得られた熱である「グリーン熱」がある。ともに、再生可能エネルギーである。
「グリーンエネルギー」は環境に良好なエネルギーであることから、エネルギー(電力と熱)そのものの価値と切り離して、グリーン(環境良好性)という「環境付加価値」を「グリーン電力証書」、「グリーン熱証書」という形で取引することが可能となっている。これを「グリーンエネルギー認証制度(システム)」と呼ぶ。
2002年に東京電力など主要電力会社が出資して「日本自然エネルギー株式会社」が設立され、グリーン電力の取引が先行して開始された。その後、数社が参入した。
カーボンフットプリントは曲がり角Ⅳ(CFP宣言認定製品、マーク、グリーンエネルギー認証制度、GEマーク)_e0223735_1534383.jpg
2008年5月にグリーンエネルギーを普及させるために、経済産業省資源エネルギー庁は財団法人日本エネルギー経済研究所グリーンエネルギー認証センターに委託し、『国民のグリーン電力証書等に対する認知度の向上を図るとともに、消費者がグリーン電力等を使用した商品を信頼して購入できることを目的』に「グリーン・エネルギー・マーク(GEマーク)」を制定した。製品やサービスなどに使用したエネルギーをグリーンエネルギーで賄ったことを示すものです。
また、2008年6月に経済産業省資源エネルギー庁の指導のもとに、「グリーン・エネルギー・パートナーシップ」が創設された。グリーン電力の普及に協力的な事業者、証書発行事業者、発電事業者、自治体などの情報交換の場である。
カーボンフットプリントは曲がり角Ⅳ(CFP宣言認定製品、マーク、グリーンエネルギー認証制度、GEマーク)_e0223735_15404918.jpg
グリーンエネルギー認証制度は着実に広がりを見せているが、GEマークも消費者には認知されておらず、グリーン・エネルギー・パートナーシップも活動を停止しているかのようである。
これと同様な構図が「カーボンフットプリント」にも見られる。
●所管:省経済産業省環境調和産業推進室/資源エネルギー庁新エネルギー対策課
●マーク:「カーボンフットプリント・マーク」/「グリーン・エネルギー・マーク」
●情報交換:「カーボンフットプリント日本フォーラム」/「グリーン・エネルギー・パートナーシップ」
●事務局:社団法人産業環境管理協会/財団法人新エネルギー財団と財団法人日本エネルギー経済研究所
カーボンフットプリントは曲がり角Ⅳ(CFP宣言認定製品、マーク、グリーンエネルギー認証制度、GEマーク)_e0223735_15423724.jpg
CFP宣言認定製品には「カーボンフットプリント・マーク」を使用することができる。しかしながら、前述したとおり、このマークの認知度は低く、また、2012年度からCFP制度の事業運営を産業環境管理協会に民間移行し、2013年度から様々な手続きとマークの使用が有料化されることから、CFP制度が消滅しかねない様相を見せている。
CPFに関する情報交換の場である「カーボンフットプリント日本フォーラム」も活動停止になりかねないのである。

ともあれ、カーボンフットプリントは曲がり角に来ており、CFP宣言認定製品をマークで消費者にアピールすることは二義的なこととして、その基礎となるデータの収集と精度を上げ、公表し利用できるようにすることに重点をおき、事業者にCO2削減を促していくことが必要である。

# by ecospec33 | 2012-11-29 15:44 | 〇カーボン・フットプリント