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小金井市・はらっぱ祭り・クジラ山・野川・武蔵野公園

毎年、武蔵野公園のクジラ山の下で「武蔵野はらっぱ祭り」が開催され、今年2019年は11月2、3日に開催された。
今年の夏の終わりは大型の台風が襲来し、甚大な被害をもたらして、このお祭りが開催された近くを流れる野川は25km下流で多摩川と合流するが、その合流地点の二子玉川周辺で氾濫を引き起こした。
その台風以来、3週間が経過したが、野川の水量は非常に多く、その遊水池にはお祭り関係者の車が数十台駐車していたが、水が完全にはけていないために、地面には轍の跡が深く残るほどであった。
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先週、ウォーキング仲間が国分寺周辺を散策したいとのことで、自転車で隣町を下見をしてきたが、予想外に見る場所が多いことに驚いた。
河岸段丘の「はけ」である国分寺崖線沿いには旧石器時代から数千年の歴史が刻まれており、その見どころの一番は、750年頃に創建された武蔵国分寺、国分尼寺の跡である。1330年頃に新田勢が鎌倉攻めに際し、これを焼き払ったといわれているが、伽藍は目を見張る規模であっただろう。
また、国分寺と国分尼寺に挟まれた東山道武蔵路の跡も見ておくべき規模である。当初は12m幅であった路が、鎌倉時代には数m幅の狭い路になっていたということだから、国道から地方道に格下げされたようなもので、朝廷の力の衰えと武家社会の台頭が見て取れるようにも思う。
隣町の宣伝はここまでで、小金井市にはそのような見どころは少ないようだが、小金井公園、武蔵野公園と自然が豊かである。



# by ecospec33 | 2019-11-03 16:27 | ●季節の変化と日常生活  

「エコプロダクツ展」~「エコプロ展」から見えることⅣ(出展者、推移、食品製造業界、大手企業、売上高)

ビール、清涼飲料、乳製品、製菓など食品を製造する大手企業の出展者の出展推移の状況を調査した。

直近の売上高を併記することによって、各セグメントのトップ企業の出展状況を確認できるように工夫した。

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2008年には食品製造業界の30社の大手企業のうち、その約35%である11社が出展したことがあったが、2018年には山崎製パン、味の素、それに出展小間数は大幅に減らしたアサヒグループの3社だけに減少した。

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次回は、全ての業界について、述べたい。


# by ecospec33 | 2019-01-21 12:25 | 〇環境展・省エネ展・エコプロ展  

「エコプロダクツ展」~「エコプロ展」から見えることⅢ(環境教育、来場者、業者別、新規、リピーター、滞在時間)

来場者について、業者別の割合を調査する。

高い割合を示す製造業者、学生・生徒で、ここ数年、後者が減少に転じている。

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これを来場者数で確認すると、前者については最近盛り返しているように見えるが、2010年から減少傾向に変わりなく、また後者については減少が際立っており、来場者数減少の要因の一つと思われる。

エコプロ展が学生・生徒にとって、環境教育の素晴らしい機会を提供していると思っているので、この減少は残念なことであるが、出展者が学校の現場に出向く、環境に関する「出前授業」が進むなど、学生・生徒にとってはエコプロ展以外にも、環境教育を受ける機会が増加していることは確かである。

次に、初めての来場か、複数回の来場かの確認である。

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2010~11年に、リピーターが新規来場者を上回り、この傾向は顕著になっている。

リピーターが不確実である限り、新規の顧客である来場者が増加しない限り、来場者の減少を止めることはできないのだろう。

このことは、環境への関心が薄れてきていると言えるだろうが、社会において環境への意識が定着したとも言えるだろう。

かっては、各企業の役員が来場し、自社または関連する出展を確認する風景もみられ、また現外務大臣の河野太郎氏が開場直前に足早に視察していた。また2008年に秋篠宮同妃両殿下、2013年には天皇皇后両殿下がお見えになったが、しだいに環境対策への盛り上がりが欠けてきたように見える。


来場者の会場の滞在時間については、比較しうるデータが少ないが、2014年の3時間30分から2017年の3時間15分に減少傾向だった。

新規来場者は別にして、リピーターは視るべきポイントを押さえて、長居はしないということだろうし、また出展者数の減少が関与している。


次回は出展者について、詳細に確認したい。


# by ecospec33 | 2019-01-10 06:28 | 〇環境展・省エネ展・エコプロ展  

「エコプロダクツ展」~「エコプロ展」から見えることⅡ(ビッグサイト、来場者数、出展者数、展示小間数)

2019年が明けた。

この正月5日に、理研の理事で、東工大教授であった井上一郎先生の94歳誕生日をお祝いを兼ねた新年会が開かれた。

日が高く暖かだったので会場に近い友人に連絡し、会うことが出来た。友人は、僕以上にエコプロ展については詳しく、「昔より、大学、NPO法人の出展が増加している。」などとの実感を語ってくれた。

また、「会場のビッグサイトが『東京オリンピック・パラリンピック』開催に合わせてメディアセンター(IBC(国際放送センター)及びMPC(メインプレスセンター))になるから、多くの展示会の開催場所と日程の変更、縮小、入れ替えがあるだろう。このため、エコプロ展も変わざるを得ないだろう。」と語った。

調べたところ、メディアセンターの開設準備期間から撤収期間は2019年4月~2020年12月と公表されている。しかしながら、エコプロ2019は12月5~7日に開催予定されている。どうなっているのだろう。

まずは、来場者数の確認である。

直接帰宅し、休みが取れる金曜日の出足が良い曜日であることは想像できる。

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次に、出展規模を示す、出展者数と展示している小間数の確認である。
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現地で感じていたとおり、来場者数、出展規模どちらについてもここ数年減少傾向にあることは確かである。

来場者数は2009年、出展規模は2008年をピークに減少しており、ピーク時より、それぞれ約12%、約20%の減少である。

これは、無料の来場者よりも出展に費用がかかる企業・団体の数の方が、より早く、また多く減少していることを表している。

ちなみに、1小間(3.3m)当たりの出展単価を30万円として、過去最大時の出展者の総出展費用は約5億円に上る。出展者はこればかりでなく、ブースの装飾、パンフレット作成、大企業ではコンパニオンの手配も必要だろうから、これの2倍以上の出費が生じていることだろう。


出展者がこの出費に見合うだけの広報効果を認めるか否かの問題にかかっている。



# by ecospec33 | 2019-01-07 13:08 | 〇環境展・省エネ展・エコプロ展  

「エコプロダクツ展」~「エコプロ展」から見えることⅠ

毎年数回、社会の変化を把握するため、友人を誘いお台場のビッグサイトで開催される展示会に行く。その中の一つに、12月上中旬の「エコプロ展」がある。

関係者の間では、当初からエコプロ展と略称を使用していたが、2016年から、「エコプロダクツ展」から「エコプロ展」に名称を変更している。エコプロダクツ=環境配慮の製品・サービスという印象が強すぎるためと思われる。

主催は産業環境管理協会と日経新聞社で、経産省、環境省などが後援する日本最大級の展示会である。


小生とのかかわりは、2002年に容器包装に関わる「3R推進団体連絡会」の一団体として出展した、「牛乳容器環境協議会(紙パックのリサイクルを推進する業界団体)」で現場対応し2006年には森永乳業を出展させ、また2008年には同時開催の資源エネルギー庁主催「グリーンエネルギー利用拡大セミナー」で講演するなどがあり、2002年以来10数年欠かさずに、本展示会を間近に見てきている。


開催趣旨は毎年変わるが、「エコプロ2018」は、『環境への関心の高いビジネスパーソンや一般消費者、行政・自治体、NPO、環境教育を目的とした学生、報道関係者など、環境を取り巻く多様なステークホルダーが一堂に集う他に類を見ない展示会としてご支持をいただき、今年で第20回目の開催を迎えることとなりました。“SDGs時代の環境と社会、そして未来へ”をテーマに、環境問題を中心に様々な社会で発生している問題や課題を解決するイベントとして展開していきます。』であった。

テーマも、環境に対する社会の動向に合わせて毎年変えており、下の表のとおりである。

これは出展者数と来場者数の拡大のためもの、キャッチフレーズでもある。

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2018年は、毎年来ている友人も「コートがいらない展示会はめずらしいね」と、屋外で雑談するほど、金曜日は暖かな天候で、2017年より混雑しているように思えた。

2017年も中日の金曜日に行ったが、驚くほど混雑していなかった。友人も「展示会場に滞在している時間も減っているのだろう。」というほどだった。さらに驚いたのは、2011年から東1ホールから東6ホールまで東の全ての展示場を使用して開催されていたのが、東5ホールの一部と東6ホールが閉ざされ、使用されていなかったことである。つまり展示面積が6分の5以下に縮小されていたのである。

2018年はどうかと言えば、持続可能な社会に無理やり関連させたような「社会インフラテック2018」および全く無関係な「TRAN/SUM」の展示が、東1ホールから東2ホールの一部まで占めており、2017年と同じように、展示面積は縮小傾向であった。

このような実態を確認し、その要因が何かを推察することが、本ブログの趣旨である。


# by ecospec33 | 2018-12-30 07:18 | 〇環境展・省エネ展・エコプロ展  

「浅草七福神めぐり」から見えてくる江戸の町(ENEX、待乳山、真乳山、今戸橋、山谷堀)

この2015年1月は親戚の集まりに始まり、日本乳業協会に関連した「牛の会」の散策と新年会などがあり、慌ただしく過ぎた感がある。
一昨日29日は、知人とビッグサイトで開催されているENEX2015を見に出かけた。2年ぶりであったが、新電力、再生可能エネルギー、エネルギーソリューションのブースがあり、電力自由化とガス自由化に向けた新たな対応を感じさせるものであった。
「牛の会」は昭和24年の丑年生まれを中心としたジジババの集まりであり、3年前の松の内の「小江戸川越の七福神めぐり」と同様に、17日は「浅草七福神めぐり」の散策があった。
1週間前に下見をおこなった主宰者の綿密な計画どおり、銀座線の浅草駅改札に12:00集合し、浅草寺を中心に時計と逆方向に七福神めぐりをし、浅草寺西参道の江戸下町料理と称する割烹理屋で新年会をして、18:30に浅草駅改札で解散した。
浅草の街の外周を大きく廻って、その寺社の数の多さに驚いたが、江戸時代末期の地図から、江戸城の北東部に寺社を集めた江戸の都市構造が見えてくる。
<江戸切絵図の浅草絵図(赤色の部分が神社仏閣)聖天社=待乳山聖天、八幡=今戸神社、神明=石浜神社、鷲明神=鷲神社>
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招き猫の今戸神社と酉の市の鷲神社は、テレビに良く取り上げられるので承知していたが、それ以外の七福神を祭っている神社は初めての出会いであった。どの神社もその由緒伝来を読ませていただくと、信仰対象としての長い歴史に自ずから納得せざるを得ない。
<東京スカイツリーからの写真:2013年4月22日撮影>
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この中で浅草神社の次、3番目に訪れた待乳山(まっちやま)聖天は小高い山の上にあった。
山の手台地の端にある上野の山を下ると、隅田川に向かって浅草寺のある低湿地帯が広がっており、ここだけが高かった。ここは、富士山と筑波山を眺める名所でもあったそうで、江戸後期の浮世絵師、歌川広重が隅田川から見た真乳山(待乳山)と山谷堀にかかる今戸橋の風景を描いている。
<歌川広重の浮世絵:真乳山と今戸橋>
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山谷堀は今では暗渠になっており、今戸橋が残されている。ここから上流の吉原に向かって桜が植えられた日本堤と呼ばれる土手道があったという。
現代の地図には待乳山に三角点の表記があり、9.7mと記されている。この10mに満たない山であるが、下の駐車場と上の拝殿を結んで、5人乗りのモノレールが設置されている。低地部の明治時代からの地盤累積沈下量は最大4.5mであることから、江戸時代の待乳山の標高は14mとなる。
浮世絵は実際より誇張して描く傾向にあるが、この広重の浮世絵は誇張してはいないように感じる。
<夜の浅草寺と東京スカイツリー>
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18時を過ぎると浅草寺は仲見世もほとんだが閉まり、昼間の雑踏がうそのようである。
散策当日は浅草の町を堪能したが、数日後からは江戸時代の町を垣間見ることが出来た。

# by ecospec33 | 2015-01-31 18:15 | ●プライベート  

地域社会の活性化イベント(小金井市、ジャズフェスティバル、はけのおいしい朝市、武蔵野はらっぱ祭り)

この3連休は、どこでも人を引き付ける様々なイベントが開催されたようである。
昨日の13日は、府中市のジャズフェスティバル(けやき音楽祭2914 JAZZ in FUCYU)に出かけようかと思っていたが、あいにくの大型台風19号の襲来で屋外の演奏は中止となったことから、取り止めにした。
ライブに行くほどのジャズ愛好者ではないが、昨年聴きに出かけたところ、音楽を聴く楽しさとプレイヤーの音楽に対する真面目さが感じられたので、今年もと意気込んでいたので残念である。
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一昨日の12日は、小金井市のジャズフェスティバル(小金井ジャズフェスティバル2014)に出かけた。
昨年は屋外駐車場でほどほどのゆとりがあったが、今年は西友の北側にある手狭な集荷所に場所を移して開催された。それでも、屋根のあるところには約100名分の客席があり、屋外側にも軽食のとれるよう50名分の客席が用意されていた。
府中ではアマチュアの演奏者が多く自主参加しているようだが、小金井は小規模ながら駅前商店会が主催しており、7チームのプロの演奏家が呼ばれているため、質が高いと考えてよいだろう。演奏者の中には、小金井の出身、また在住という紹介もあった。
プロ演奏者とは言っても、ジャズ愛好者ではないので、その素性を知るはずもないが、途中軽い夕食をとるため席を離れたものの、午後2時前から8時前まで4チームの演奏をじっくり楽しんだ。ジャズではなく、明らかにポップス、ロックといった音楽もあったが、昨年よりも充実していたように思う。
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その日の午前中は、小金井神社境内でやっていた「はけのおいしい朝市」に出かけた。
ここで、「はけ」とは、野川沿いの国分寺崖線の「がけ」を意味しており、古くは大和朝廷時代には、この崖線を背にして、武蔵国分寺、武蔵国分尼寺が建てられたそうである。
前の週末に開かれた小金井神社のお祭りでは、高齢者ばかりが目立って、歌謡曲が夜遅くまで流れ、地元色が濃かったが、この朝市はモダンな音楽が流され、子供連れの若いご夫婦がほとんどである。
朝市とは言っても、地元の野菜が売られているわけではない。近隣の良く知られたお店が境内を取り囲むように並んでいて、中央にはテーブルと椅子がセットされいる。ベーグルとソーセージ、それにクッキーを並んで買い、そこに座って、ゆっくりブランチした。
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そこで会った千葉県出身の子連れの知り合いは、「11月初めには、都立武蔵野公園のクジラ山の下で『武蔵野はらっぱ祭り』が開かれる。小金井市は千葉市に比べて、住みやすく楽しいところ。」と話していた。
私も中野区の哲学堂そばの実家から小金井に住み着いて30数年経過したが、ますます好きな場所になっている。
住めば都ということか。それとも本当に住みよい場所なのかは判然としないが、年代が大きく違っても、小金井が好きという結論なのだから、住みよい場所に違いない。
ただし、自治体としての行政は、ゴミ処理問題、市庁舎問題など、不明朗な問題が継続している。

# by ecospec33 | 2014-10-14 05:28 | ●季節の変化と日常生活  

アルミ付きとアルミなし紙パックのリサイクル(野川の枝垂れ桜と新緑、容リ法、LL紙パック、混合回収)

花冷えが続いて、満開した桜も散らずにがんばっている。また、野川沿いの枝垂れ桜も7、8分咲きのままである。
       <<野川の枝垂れ桜>>
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花冷えが続いていても、旧谷口邸の緑は日増しに濃さを増している。この邸宅からの湧水が珍しく涸れて、これが流れ込まなくなった野川も全く水涸れしてしまった。
       <<旧谷口邸の新緑>>
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先日、印刷工業会とNPO法人である集めて使うリサイクル協会が作成した「アルミ付紙パックリサイクル事例集(Vol.3)」が送られてきた。これは、酒パックリサイクル促進協議会が進めるアルミ付き紙パックである酒パックのリサイクルの実態を取りまとめた小冊子である。
アルミ付き紙パックの酒以外の飲料については、LL紙パックリサイクル推進研究会がリサイクルを進めている。LLとは長期間の保存可能を意味するLong Life(ロングライフ)である。
どちらのリサイクル推進団体も、印刷工業会が主導的な役割を担っている。
       <<アルミ付き(LL)紙パック>>
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<<容器包装リサイクル廃棄物の分類>>
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容器包装リサイクル法(容器包装に係る分別収集及び再商品化の促進等に関する法律)では、飲料用紙容器(飲料用紙パック)は、アルミ付きとアルミなしに大別されている。アルミなしの紙パックは、その商品を扱う企業(特定事業者)は再商品化義務が免除されているが、アルミ付紙パックは紙製容器に分類されており、再商品化義務があり、その費用負担が発生している。
容リ法の制定時においては、アルミなしに比べてアルミ付きの紙パックは古紙(再生紙)原料としてリサイクルしにくい容器包装廃棄物であったが、現在では再生紙メーカーの設備対応が整ったことから、古紙回収事業者→洗浄加工事業者→再生紙メーカーのリサイクル・ネットワークが確実に構築されている。
この結果、東京都の多摩市、武蔵野市、群馬県高崎市など、アルミ付き紙パックをアルミなし紙パックと同じように回収(混合回収)している自治体が増加している。       
        <<LL紙パックのリサイクル・ネットワーク>>
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アルミなしの紙パックについては、全国牛乳容器環境協議会(容環協)がリサイクルを推進している。また、容リ法に対応したアルミなしの紙パックのリサイクル推進団体は容環協が主体となっている飲料用紙容器リサイクル協議会である。
2008年にLL紙パックリサイクル推進研究会が発足した時に、市民団体の全国牛乳パックリサイクルの再利用を考える連絡会の会長が混合回収を進める動きに反発したことから、容環協の当時の常務理事がそれに盲従した。
このため、それぞれの組織の構成員は大きく変わらないにもかかわらず、容環協とLL紙パックリサイクル推進研究会は反目する状態が今でも続いているようである。
        <<アルミ付き紙パックのリサイクル・マテリアルフロー>>
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アルミなしとアルミ付き紙パックの回収率はともに低調である。2011年度におけるアルミなし紙パックの損紙を含む回収率:42.9%、使用済み紙パック回収率:32.5%であり、2010年度におけるアルミ付き紙パックのそれは、それぞれ13.3%、2.7%である。

アルミ付き、アルミなしともに、紙パックのリサイクル・ネットワークは変わらないことから、この回収率向上のためには、混合回収に向けた連携が必要である。
ともあれ、容器包装リサイクル法の改正が迫っている。消費者との連携を模索する前に、市民団体の思惑を無視して、業界団体間の連係も必要のようである

# by ecospec33 | 2013-03-31 18:31 | 〇容器包装リサイクルの行方  

配電盤での短絡による停電事故から見えることⅡ(福島原発、東電の常識は社会の非常識、立川断層の誤認)

福島第一原発使用済み燃料プールの冷却システムの停電事故が発生してから1週間経過した25日になってやっと、その原因が配電盤に侵入したネズミであると東京電力は断定した。

これは、報道機関のみへの発表であった。
20日に、東京電力のHPに「第一原子力発電所における電源設備の不具合について(続報8)」をリリースし、その最後に「・・・引き続き、電源設備の不具合状況の調査をすすめてまいります。調査状況については、新たなことが判明し次第お知らせいたします。」と記してあったが、原因特定についてはHPにリリースしていなかった。
事故10日後の28日になって、最終報告として「福島第一原子力発電所1~4号機所内電源系の停電事故について」をリリースし、それまで使用した不具合を事故と表現した。

この東京電力の停電事故の対応から見えることは、
第一に、社会の批判を浴びてから、東京電力は本件を不具合から事故と改訂するような体質をもった企業である。
第二に、東京電力は停電復旧ばかりでなく、社会へのリリースが非常に鈍感である。
第三に、この遅い対応の裏には、何十人の印鑑(承認)があったはずで、東京電力の官僚的な体質が見える。
29日に、東京電力は、福島第一原発事故調査の最終報告が自己弁護に終始しているなどと批判を浴びたことから「事前の備えが十分であれば防げた事故だった」と総括した上で、改革プランを決定したそうであるが、今回の停電事故の対応からは、その改革の道は容易でないことが読み取れる。

「東京電力の常識は社会の非常識」、または「社会の常識は東京電力の非常識」を認識できない社内意識、企業体質を壊さない限り、福島第一原発のような大災害は起こりうる。
これは、東京電力にとどまらず、どの企業でも言えることで、企業は社会性を見定める努力が必要である。

これは、学会、学者にも言えることかも知れない。
東京大学地震研究所の佐藤比呂志教授は、立川断層帯のトレンチ掘削調査で、人工物を地震により断層が動いた痕跡と誤認したと発表し、「一種の催眠術にかかっていた。」「発見を焦る気持ちがバイアスとなり、『見たいもの』が見えてしまった。」と釈明し、また社会に混乱を与えたことを陳謝した。
土木工事などに詳しい一般公開の一見学者の指摘で収まったことは幸いであった。そのまま突出すれば、2000年に発覚した旧石器捏造事件の考古学会を揺るがす大事件のように、地震学会、地質学会を揺るがすような大不祥事に発展する可能性すらあった。
先月の発表方法が適切ではなかったとはいうが、新たな発見で誇らしげな彼の映像を思い浮かべると、「彼の常識は社会の非常識」であったようだ。
彼は原子力規制委員会の有識者調査団の一員であるが、今回の一件で彼の言動は信頼を失った。

「日本原子力学会の常識は社会の非常識」、「原子力村の常識は社会の非常識」・・・・なのである。

# by ecospec33 | 2013-03-30 15:47 | ●その他社会問題  

配電盤での短絡による停電事故から見えること(福島第一原発、雪印乳業、東京電力、発送電分離)

先週、電力設備のスペシャリストに連絡をとった。
彼は超難関といわれる国家資格の第一種電気主任技術者であり、食品工場では電気主任技術者としての立派な経歴を持つが、本社でも東京電力、関西電力、中部電力に絡んだ4つの特別高圧受変電設備を更新した経歴も持つ。
福島第一原発の使用済み燃料プールの冷却システムの停電事故について、彼に聞けば正論を得ることが出来ると思ったからである。その彼は、東電の官僚的な体質が変わっていないこと、および報道機関の不正確な報道を非難した。

彼は食品工場での何度かの停電事故を経験し、私も現場に直行するなど苦楽を共にしたエンジニア仲間であり、大先輩である。
●電力配線ケーブルの被覆が経年使用による炭化、焼損による停電事故
配電盤の上部の配管の水漏れによる停電事故
配電盤が設置されている隣室配管の水漏れによる停電事故
●設備メーカーの製造ミスによる容量不足のコンデンサ焼損による停電事故
●耐用年数を超えて使用した高圧進相コンデンサのパンクによる停電事故
このような経験もあり、電力設備の経年劣化状況を把握しつつ、高圧配線ケーブルなどの更新も順次行った。

上の停電事故と福島第一原発での停電事故と同様な配電盤での短絡による停電事故といえば、2000年に14,720名の食中毒患者を起こした雪印乳業の集団食中毒事件を思い出すことが必要である。

<<雪印乳業の集団食中毒事件の概要>>  厚生省の最終報告などによる
3月31日 大樹工場での配電盤での短絡による停電事故
4月 1日 大樹工場で脱脂粉乳の製造(S菌の増殖とSEAの産出)
4月10日 大樹工場で4月1日製造の脱脂粉乳を利用して脱脂粉乳の製造
6月27日 大阪市で食中毒事件最初の届け出
6月30日 雪印乳業へ製品回収命令
7月 2日 大阪工場で製造した低脂肪乳からSEA検出、営業停止
8月18日 低脂肪乳の原料である大樹工場で製造された脱脂粉乳からSEA検出
8月19日 大樹工場への立ち入り検査
8月23日 大樹工場で製造した脱脂粉乳からSEA検出、S菌未検出、営業停止
10月13日 営業停止命令の解除
12月20日 厚生省による「雪印乳業食中毒事件の原因究明調査結果について」最終報告
注)S菌(黄色ブドウ球菌)、SEA(黄色ブドウ球菌エントロトキシンA型)

この最終報告書によれば、カマンベールチーズの製造工場で有名な雪印乳業大樹工場で、2000年3月31日に工場内電気室の屋根へ氷柱が落下し、屋根の破損部分から氷雪の溶解水が浸入したため、(配電盤で)配線に短絡が発生し、さらに保護装置が作動したため、工場構内全体が11時から14時までの約3時間停電した。その後18時51分から19時44分までの間、復旧作業のため、さらに約1時間、工場構内全体の通電が止められた(停電した)。
当日、黄色ブドウ球菌の増殖至適温度帯にあった箇所は、クリーム分離工程中の分離器及びその前後の工程および濃縮工程のライン乳タンクのみであった。クリーム分離機内とその前後の工程では、乳分650Lが20~30℃に加温されたまま冷却されずに約4時間放置され、また、濃縮工程では、脱脂乳及びこれを回収するために使用した水(ライン乳)が800Lが9時間以上ライン乳タンク内で40℃に加温されまま冷却されずに放置されたことによって、黄色ブドウ球菌が増殖し、殺菌しても消滅しない毒素エントロトキシンA型が産出した。

福島第一原発での停電事故がもたらす、恐怖心による心理的および放射能による生物的なリスクは、雪印乳業の食中毒事件の比ではない。それは一過性ではないということに尽きる。
雪印乳業は、食中毒事件の収束を図っている最中の2002年1月に雪印食品の食肉偽装事件が発覚し、解体整理された。農水省の後押しもあって、約10年後に、全農と結びつき雪印メグミルクとして再生はしているが、その地位は業界内で低迷したままである。
それに比べて、東京電力は解体もされずに生き延び続けている。公共性が高いこと、原子力発電という高度な技術管理を有していることが理由であろうが、早急に発送電分離をおこない、送電部門を売却して賠償に充てるなど抜本的な解体が必要である。

# by ecospec33 | 2013-03-25 13:49 | ●その他社会問題