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犬仲間のご子息(伊藤P、モヤモヤさまぁ~ず、大江麻理子)

昨日午後に愛犬の散歩をしていたら、パピヨンを飼っていた犬仲間のご主人から声を掛けられた。
『息子の書いた本が「新書大賞2012」の8位になった。送ってきたのが何冊か残っているので・・・』ということで、昼前にご夫婦そろって持ってきてくださった。
伊藤隆行著「伊藤Pのモヤモヤ仕事術」である。

彼はさまぁ~ずと大江麻理子アナが出演するテレビ東京のバラエティー番組「モヤモヤさまぁ~ず2」の敏腕プロデューサーである。
「モヤさま」が始まった当初は深夜番組で、早寝の私は一度も見たこともなかったのだが、遅くまで起きている家内は楽しんでいた。

ご子息が早稲田大学に入学したこと、テレビ東京に入社したことも聞いていたが、「モヤさま」で小金井市の町を紹介したあとに、伊藤Pと呼ばれている人が出演し、よくよく見ると、犬仲間のご夫婦までもが出演していたことがあった。
2年ほど前だったか、これまた愛犬の散歩中に、ご夫婦とご子息夫妻とお孫さんにお会いしたことがあり、ついつい「伊藤P!!」と呼んでしまった。

大学時代にホンダドマーニを乗りまわしていた伊藤Pの元気のよさと面立ちは母親譲りのようであり、また「伊藤Pのモヤモヤ仕事術」から見える彼は、実に外連味がない青年のようである。放送界、テレビ東京、制作局というサラリーマンとしてはやや特殊な環境の中で、視聴者がおもしろいと思ってもらえる番組を関係者と楽しみながら創り上げていく彼の姿勢が見事である。

技術者の私とは全く違う社会経験を積んではいるが、この本を読みながら、今では当たり前になったコージェネレーション、バイオマス利活用などの画期的なはずの企画がなかなか社内で理解されなかった苦しい時代を思い出した。彼の大成を期待したい。

by ecospec33 | 2012-02-24 18:48 | ●プライベート  

食品の放射性セシウムの新基準と牛乳、乳製品Ⅵ(チェルノブイリ原発事故、スウェーデン、ソ連邦崩壊)

1986年4月28日午前7時に、スウェーデンの原子力発電所付近で高濃度の放射性物質が検出された。隣国のフィンランドでも検出され、気象条件の確認と飛行機による大気観測から、午後にソビエト連邦内の原発事故によるものと確認され、スウェーデン政府はソ連邦政府に対し打診を行った。
同日の午後7時になってから、ソ連邦政府は国営通信社イタルタスを通じて、その2日前の4月26日(土)にチェルノブイリ原発で大爆発があったことを公表したという。
これは、佐藤吉宗氏の「スウェーデンの今」のブログの一節を要約したものである。
食品の放射性セシウムの新基準と牛乳、乳製品Ⅵ(チェルノブイリ原発事故、スウェーデン、ソ連邦崩壊)_e0223735_1113469.jpg
東西の冷戦時代であったことを考えれば、ソ連邦の情報公開の悪さを理解出来るが、世界的規模の放射能汚染を生じさせた原発事故の情報を隠ぺいしたことは許されることではない。その後、このチェルノブイリ原発事故がソ連邦を崩壊させる一因となったのは歴史上の皮肉な展開であった。
私は1月20日のブログで、『フィンランドはチェルノブイリ原発事故による放射能雲(放射性雲、プルーム、Plume)によって大規模な放射能汚染を経験している。これを顧みることによって、食品の放射能汚染の現状を確認し、将来を見通すことによって、不安を少しでも解消出来るものと期待している。』と記した。
スウェーデンの放射能に関する情報をWEBから得ることは、フィンランドより容易ではない。スウェーデンでは放射能に関する安全管理の行政組織が縦割り的なこと、その資料のほとんどが母国語で書かれているためである。
食品の放射性セシウムの新基準と牛乳、乳製品Ⅵ(チェルノブイリ原発事故、スウェーデン、ソ連邦崩壊)_e0223735_1124338.jpg
ところが、前述の「スウェーデンの今」の著者が「スウェーデンは放射能汚染からどう社会を守っているのか」を翻訳出版した。
原書はスウェーデンの農業庁、食品庁、放射線防護庁などが2002年に編集した「Livsmedelsproduktionen vid nedfall av radioaktiva ämnen」である。英訳すると「Food production in the deposition of radioactive substances」となり、和訳すると「放射性物質沈着での食料生産」、意訳すると「食料、食品生産の放射能汚染対策」となる。
WEB上で公開されているが、なにしろスウェーデン語で書かれており、自動翻訳しても正確に解読することが困難なので、この訳本を購入した方が良いだろう。

「はじめに」に記されているとおり、『どのように放射能汚染から食料をまもるか』がテーマであり、農業、酪農、食品生産の従事者ばかりでなく、市民、メディアにとっても貴重な提言が多い。
『チェルノブイリ原発事故後、汚染の高い牛乳を基準値以内に収めるために、汚染の少ない牛乳で希釈することの是非が議論されました。食品庁は汚染拡大を防ぐことを原則として、このような目的で行われる食品の希釈に反対しています。
乳製品メーカーの一部は、不安を感じる消費者が自社製品を避けるかもしれないという懸念から、牛乳に含まれる放射性物質に対する国が定める基準よりもさらに厳しい基準値を自主的に設けて、放射性物質の濃度が国の基準値をはるかに下回る牛乳のみを酪農家から買い付け、その他の牛乳は廃棄しました。
乳製品メーカーにとって重要なのは、放射性物質の濃度が基準値を超えている牛乳の発生源が、どの家畜群なのかを特定することでした。そのためにはまず、それぞれの牛乳の供給ラインで、タンク車に入った牛乳のサンプル検査を行います。その後、農場ごとにサンプルを採取し、試験場で測定を行います。原乳の入荷から牛乳および乳製品の出荷に至るまでの検査は、すべての乳製品メーカーが責任を持って行います。』

日本の酪農と牛乳、乳製品生産のシステムはスウェーデンと異なることから、このような実態をそのまま転用することは出来ないが、市民の不安を解消するために取るべきメーカーの責任と対応が明白であり、また市民にとって得るべき情報が明白となった。

ともあれ、「スウェーデンは放射能汚染からどう社会を守っているのか」を一読することを推奨する。
合同出版㈱、定価1800円である。

by ecospec33 | 2012-02-06 11:12 | 〇明治粉ミルク放射能汚染  

食品の放射性セシウムの新基準と牛乳、乳製品Ⅴ(日本乳業協会、共同通信、誤報)

昨日2月1日にNHKが『東北や関東など17の都と県にあるおよそ180の工場を対象に飲料用の牛乳に含まれる放射性物質の値を今月中に検査することになりました。』と報道した。
同日、日本乳業協会は、『(放射性物質の)検査に関する当協会の考えは上述したとおりですが、今回製品の検査により生乳検査の検証を行い、また新基準施行に先立ち基準適合を確認することが、お客様のご安心と信頼を得るために適切であると判断しました。従いまして下記の通り、検査を実施し公表を行うことと致しましたので、その計画についてご案内申し上げます。』とHPに公表した。

しかしながら、約2週間前の1月18日に日本乳業協会は、『牛乳に含まれる放射性物質の検査を行ない、公表する方針を固めたとの報道がなされていますが、このような事実はございません。配信元の共同通信に対し、記事の内容が間違っている旨の申し入れを行ないました。』と、共同通信の事実誤認の報道(誤報)であることをHPで公表していたのである。
これに加えて、『検査の実施の是非やその方法、検査する場合の公表の方法などについて昨年末より検討を開始しておりますが、公定法となる検査方法が示されていないことなどから、結論を得るに至っておりません。できるだけ早急に結論を得たいと考えております。』とも掲載していた。
『公定法となる検査方法が示されていない』と、業界以外の行政などの不手際を対応遅れの理由にすることから、新基準が適用される4月まで放射性物質の検査と公表を先延ばすだろうと思っていたので、予想外の展開となった。

昨年12月の明治粉ミルク放射能汚染の時には、報道がなされた2日後の12月18日に日本乳業協会は、『粉ミルク販売各社は自社の製品についての検査を実施し、その結果に基づきホームページで見解を発表しておりますので、併せてご参照下さい。』とHPに公表している。
この時には、「検出限界」を各社統一もしないで公表を急いだのだから、『公定法となる検査方法が示されていない』ことが、牛乳の放射性物質検査と公表を遅らせる理由にすることは出来ないと考えていた。

粉ミルクに比べ、牛乳の製造者、製造工場の数は2桁多く、大小多数の乳業会社の意見を集約することにはご苦労があるとは思うが、その根底に酪農と乳業を護送船団方式で死守するという考え方があるとすれば誤った結論に達するだろう。
1か月ほど前からイトーヨーカ堂は、よつ葉乳業に製造委託したPB(プライベート・ブランド)の「北海道牛乳」を売り出している。「おいしい牛乳」よりも、北海道産生乳から作られた安全・安心な牛乳が消費者に受け入られていると、イトーヨーカ堂は判断したのだろう。
また、大流行しているインフルエンザの予防に効果があるという過激な報道から、明治の「R-1ヨーグルト」が開店と同時に棚からなくなっている騒ぎが生じている。
このように、消費者が様々な価値判断から製品を選択するのであり、今回の放射性物質濃度の公表によって、消費者が日本乳業協会の意向に沿った価値判断をするかは別問題である。

ともあれ、2週間ほど前の共同通信の報道は誤報ではなく、先取り報道であった。日本乳業協会の誤報との公表は、検査と公表への意思統一がなされていなかった業界内部への言い訳作りであったかも知れない。

by ecospec33 | 2012-02-02 15:29 | 〇明治粉ミルク放射能汚染