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㈱明治粉ミルク放射能汚染から見えたことⅡ(原発事故、セシウム、定時降下物、チェルノブイリ)

今回、様々な情報を確認し工学的に解析することによって、㈱明治粉ミルクの放射能汚染の原因が熱風による噴霧乾燥工程での大気(空気)であることを証明した。この過程で見えてきたことを列挙する。-前回からの続き-

3.福島第一原発事故の被害の大きさ:
文部科学省は都道府県が毎日実施している環境放射能水準調査「定時降下物」(放射性降下物;フォールアウト)の結果を取りまとめている。
大気中に拡散している放射性物質が雨水とともに地表に降下する。地表の「空間放射線量率」、「放射性セシウム蓄積量」と同様に、「定時降下物」を確認することによって大気の汚染状態を知ることでき、福島第一原発事故の被害の大きさを確認することが出来る。
比較には、アメリカ、ソ連、中国等による大気圏内核実験が盛んに行われた1960年代から1986年4月26日のチェルノブイリ原子炉爆発事故までのデータが有効である。
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この結果、福島第一原発事故直後は、福島県(福島市)のチェルノブイリ原発事故時の最大値の約80倍であり、また東京都(新宿区)と埼玉県(さいたま市)が約30倍であった。私が小学校のころに「黒い雨が降ってくる。ちゃんと傘を差しなさい。雨に濡れると禿るよ。」と言われたどころの話ではなかった。
現在、福島県以外の都道府県は7月以降ごろから「不検出」と記録されているが、過去よりも検出限界を上げているようである。東京都と埼玉県がチェルノブイリ原発事故当時の水準まで低減した状況にあるが、福島県は未だにそこまで至っていない。
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福島第一原発事故前の水準:0.1MBq/km2・月まで低減するには、東京都と埼玉県では約3年(900日)、福島県では約30年(10500日)を要することが予測される。

by ecospec33 | 2011-12-19 12:39 | 〇明治粉ミルク放射能汚染  

㈱明治粉ミルク放射能汚染から見えたことⅠ(情報開示、武田邦彦)

今回、様々な情報を確認し工学的に解析することによって、㈱明治粉ミルクの放射能汚染の原因が熱風による噴霧乾燥工程での大気(空気)であることを証明した。この過程で見えてきたことを列挙する。

1.飲用牛乳・乳製品の放射能汚染の情報開示:
近くのイトーヨーカ堂に牛乳を買いに行く。よつ葉乳業の「十勝牛乳」の売れ行きが良いようで、大手の「おいしい牛乳」のフェイスが小さくなった。「おいしさ」より安心できる放射能汚染がない北海道の牛乳を買いたいという消費者意識であると思っている。
乳業会社にとって収益性の高い粉ミルクの放射能汚染問題は、これ以上の社会的問題とならないで下火となるだろう。しかしながら、飲用牛乳は原料である原乳(生乳)由来であるから、そう簡単ではない。
『学乳では福島第一原発事故による放射性物質の影響を心配する声が上がっている学校給食用の牛乳について、東京都内の小・中学校に牛乳を納入する牛乳メーカー6社でつくる「東京学乳協議会」が検査結果の数値を開示せず、各区に混乱が広がっている。風評被害を懸念する牛乳業界と、学校現場をあずかる各区教育委員会の主張は平行線で、“落とし所”は見えてこない。』(2011.11.29 産経新聞)
いつまでも続く問題である。そこには、国民が国の暫定基準を信じていない、安心できないという根深い問題がある。
「検出せず」、「不検出」は検出限界未満で汚染がないということを保証していない。検出限界を下げれば、放射性物質で汚染されていないという生乳は見つからないだろう。ダイオキシンもナノ、ピコというオーダーで検出が可能になったことで、その危険性が必要以上に過大視されたのである。
生産者指定と産地指定以外の牛乳は、さまざまな地域で生産された生乳を混合(合乳)し、殺菌などの工程を経て製造されている。全ての乳業会社が北海道の生乳だけを使って牛乳を作るなどということは現実的でない。学乳だけを特別に生産するということも不都合である。
放射能検査し、国の暫定基準値を下回っていることが証明されている生乳を、乳業会社は素直に受け入れる仕組みになっている。消費者が商品を選択するようなことは出来ない。
その生乳から作られた牛乳について、乳業会社はその一部の放射能検査を続けているはずで、その結果を開示したすべきであるが、それはしないだろう。
最小限、学乳については粉ミルクと同様に、学校などが受け入れ拒否をしないという条件のもとでデータを開示することが望ましい。

2.中部大学武田邦彦氏への反論:
中部大学武田邦彦が科学的でなく論理的でないこと、また責められると論点をはぐらかすなど、真剣に事象を突き詰めないことを、これまでも何度か指摘してきたことである。
㈱明治の粉ミルク放射能汚染問題についても、この問題が報道された同日に、彼はブログで学者らしからぬことを主張していたので、これを抜粋する。
『・・・・乳幼児は粉ミルクだけということもあります。だから、粉ミルクの汚染は危険なのです。4月以来、牛肉が汚染されているのに、牛乳や粉ミルクが汚染されていないということはありません。今回も乾燥用空気が汚染されていたと発表されていますが、おそらくウソでしょう。もし、信じて貰いたければ4月以後に製造された全商品のベクレルを公表すべきです。公表しないと言うことは汚染したものを販売したことを意味します。・・・』
彼の根底には、学者であるという立場を利用し、話題性の高いテーマをブログで素早く扱って脚光を浴びて、著作とテレビ出演などで多大な利益を得たいという考え方があるように見える。
彼は今回も、「私が指摘したので乳業会社が動いた。国(の暫定基準)を信じてはいけない。企業を信じてはいけない。私の言うことだけを信じなさい。」と誇らしげに語るだろう。
自身が書く「企業のウソ」を科学的な根拠で検証することが、学者という存在であるはずだ。私は簡単な計算で「企業の真実」を証明した。このようなことは、学者でなくとも出来ることである。
今回も「武田邦彦氏は学者ではなく扇動者であり、芸人である。彼を相手にしてはいけない。信じてはいけない。」というのが結論である。
酪農団体、乳業界も彼に真剣に反論していかなければ、彼は自己を目立たせるための「話題のネタ」を容易には離さない。それは、過去に記したPETボトルでの騒動が示している。

by ecospec33 | 2011-12-19 08:10 | 〇明治粉ミルク放射能汚染  

㈱明治粉ミルク放射能汚染の検証Ⅱ(乾燥装置、放射性セシウム、森永乳業、雪印メグ、検出限界、隠ぺい)

熱風による噴霧乾燥工程で製造される乳製品には、「粉乳」と呼ばれる原料用の全粉乳と脱脂粉乳、および「粉ミルク」と呼ばれる乳児用調整粉乳がある。
北海道には乳製品工場が多いが、関東、東北地方などは飲料牛乳工場が多い。関東、東北地方の粉乳工場は森永乳業福島工場(福島県福島市)と筑波乳業玉里工場(茨城県小美玉市)であり、粉ミルクの工場は問題となった明治埼玉工場(埼玉県春日部市)、森永乳業村山工場(東京都東大和市)、雪印メグミルクのビーンスターク・スノー群馬工場(群馬県邑楽郡)がある。なお、粉ミルクを生産している和光堂は除外した。
それぞれの工場について、今年3月の福島第一原発による放射能汚染の可能性について検討を試みた。
これを評価するために、公表されている次の項目について確認した。
●文部科学省 環境放射能水準調査:モニタリングポスト
空間放射性線量率の最大値(2011年3月)
放射性物質月間降下量(2011年3月)
●文部科学省 放射線量等分布マップ:工場地点
空間放射性線量率
放射性セシウム沈積量
これらを、放射性セシウムが検出された明乳埼玉工場との比較をおこなった。
この結果、福島第一原発が水素爆発した時期に、粉乳、粉ミルクを製造していた場合には大気中の放射性物質によって同程度またはそれ以上の汚染が推測された。
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特に、福島第一原発に近い森永乳業福島工場が粉乳を製造していた場合には、乳製品中の放射性物質に関する暫定規制値:200Bq/kgを上回る放射性セシウムが検出されたと推測された。
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雪印メグミルクとビーンスターク・スノーは、群馬の同じ工場で粉ミルクを製造しており、明治埼玉工場と同程度の汚染があったと推測された。
両社とも放射性物質検査結果を公表しているが、その検出限界は10Bq/kgであるのに対し、明治、森永乳業、和光堂が5Bq/kgである。検出限界を同業他社に合わせた場合、今回の結果から推測して放射性物資が検出された可能性が十分考えられ、それを隠ぺいしている可能性もある。
粉ミルクの放射能汚染が社会問題化したのであることから、所管する農水省、厚生労働省が、乳業界の検出限界を合わせるよう行政指導すべきである。
一方、厚生労働省は市販されている粉ミルクを3カ月ごとに検査するということを発表している。福島第一原発の水素爆発事故の直近時期とは異なり、現在は大気中に拡散、飛散している放射性物資が極めて低いことから、今後いくら検査したとしても、すべて検出限界未満の「検出されず」という結果になる。税金の無駄遣いであり、行政がやるべき業務ではない。

明治群馬工場は、大気中の放射性物質濃度が非常に高い時期に、震災対応のために粉ミルクの増産をしていたということであるから、このような事態となった㈱明治は不運であった。
他の乳業会社が粉乳、粉ミルクから放射性物質が検出されていないことを証明するには、3月12日から20日にかけて製造していなかったことを公表することが必要である。
粉ミルクの賞味期限を示し、放射性物質は「検出されず」と公表したところで信用されないのが、今の社会状況である。

by ecospec33 | 2011-12-17 10:46 | 〇明治粉ミルク放射能汚染  

㈱明治粉ミルク放射能汚染の検証I(放射性セシウム、乾燥装置、エアーフィルター放射能汚染)

2011年12月6日から数日間にわたって、㈱明治の粉ミルク(乳児用調整粉乳)「明治ステップ(850g缶)」から放射性セシウムが検出されたという放射能汚染問題が、様々なメディアで取り上げられ、㈱明治の株価にも影響を与えた。
国の暫定規制値を大きく下回っていたことから、「食の安全」という点では問題とならないはずなのだが、国の規制値を信じることが出来ないため、乳児にとっての「安心な食品」という点で大きな話題となった。

㈱明治が公表している放射能汚染された粉ミルクのロット数は限られている。共同通信社の協力を得て、この問題を明治に突き付けたNPO法人が放射能検査のために購入したという市販の粉ミルクは、この数少ないロットの製品であった。この偶然は宝くじに大当たりするような確率であることから、内部告発ではと疑う人もいるほどである。
一方、このロットが極めて狭い数日間に限定され、この時期が福島第一原発の水素爆発と合致すること、また輸入品が主である原料に放射性セシウムが混入していないことが明確であることから、粉ミルクの放射能汚染は熱風乾燥工程で取り入れた外気によるものと、㈱明治は推定している。

しかしながら、福島第一原発事故による放射性セシウムを含んだ外気が、粉ミルクを汚染させたという数値での証明がなされていないので、その検証を試みた。

1.乾燥装置の熱風(空気)量の算定
  乾燥紛体1kg当たりの熱風量:20.8m3/kg
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2.大気中の放射性セシウム濃度の推定
  放射性セシウムの月間降下量と大気中濃度とは密接な相関が認められた。
  ●最大値:4,970mBq/m3
  ●平均値:  186mBq/m3
  ●最小値: 3.92mBq/m3
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3.乾燥紛体に含まれる放射性セシウム濃度の算定(1.× 2.)
  ●最大値:103.4Bq/kg
  ●平均値: 3.79Bq/kg
  ●最小値:0.082Bq/kg
  ㈱明治粉ミルクでは、最大30.8ベクレル/kgが検出されている。
  これは、最大値と平均値との間の数値であった。
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4.エアーフィルターの性能と効果そして放射能汚染
  乾燥装置のエアーフィルター性能と効果の詳細は不明であった。
  エアーフィルターの放射能汚染に注意が必要である。
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この工学的な解析によって、福島第一原発事故による放射性セシウムを含んだ外気が、㈱明治の粉ミルクを汚染したことが証明された。

by ecospec33 | 2011-12-16 14:08 | 〇明治粉ミルク放射能汚染  

NPO法人が明治乳業を動かす-明治の粉ミルクから放射性セシウム検出-(噴霧乾燥装置、HACCP)

昨日12月6日に、乳業関係者から「明治の粉ミルク(乳児用調整粉乳)から放射性物資が検出されたと大騒ぎしている。」との一報を受けた。
国の暫定規制値を大きく下回っていることから、明治のすばやい自主的な対応を好意的に語る評論家もいるが、NHKの報道などを確認すると、『NPO法人「TEAM二本松」が、共同通信社の協力を得て、明治に粉ミルクから放射性セシウムが検出したことを認めさせ、また数値の公表と無償交換に追い込んだ。』というのが事件の真相である。
明治は経済的な痛手を最小限に抑えることに徹したのである。
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埼玉県春日部市の明治埼玉工場で、3月14~20日に、粉ミルクの主原料が噴霧乾燥装置(スプレー・ミルクドライヤー)で製造され、4月に缶に充填され製品化され、出荷された粉ミルクの一部、40万缶を無償交換するという。
しかしながら、賞味期限は製造から1年6か月で来年の10月までであるが、対象製品の多くがすでに販売され、消費されてしまっていると思う。

日本乳業協会は、「乳児用調製粉乳の放射性物質検査結果について」で、『母乳または乳児用調製粉乳(粉ミルク)は乳児にとって唯一の栄養源であることから、粉ミルクの安全性についてのお問い合わせを数多くいただいております。日本乳業協会では、乳児は成人に比べて、より影響を受けやすいと言われていることも考慮し、国内で製造販売されている全6社の乳児用調製粉乳(粉ミルク)について、取り急ぎ各社の検査結果を取りまとめました。結果は、調査したすべての製品(2011年7月に製造されたもの)について放射性物質は検出されませんでした。』として安心・安全を強調していたが、これが覆されたことになった。

明治が最初に放射性セシウムを検出した日を12月3日としているが、これ以前から承知していた可能性もあるが、企業も業界団体も、粉ミルクの原料は輸入品であることから、このような事態になるとは考えていなかった。
盲点は粉ミルクを製造する噴霧乾燥工程にあった。乳糖などを水で溶かした原料溶液を濃縮後、外部から取り込んだ空気(外気)を加熱した熱風で、この濃縮液を乾燥させる製造工程である。明治は、福島第一原発の水素爆発で大量に放出された放射性セシウムが混入した外気を取り込み、これが乾燥中の粉ミルクに吸着したと推定している。
外気を取り入れる際の防塵フィルターの性能が悪かったのかも知れない。食品の安全を確保するHACCP(ハサップ、ハセップ、Hazard Analysis and Critical Control Point、総合衛生管理製造過程)の見直しも必要となる。
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明治埼玉工場がある埼玉県の3月の空間放射線量を確認すると、測定された最大値は爆発事故前後で、それぞれ定常時の約36倍と約22倍である。一方、明治が粉ミルクで検出した放射性セシウムの最大値は30.8ベクレル/キログラムである。
当時は半減期8日の放射性ヨウ素があったが、現在は皆無に近いことを承知した上で、定常時の放射性セシウムは、事故前が0.85ベクレル/キログラム、事故後が1.4ベクレル/キログラムと推定される。この数値は検出限界である5ベクレル/キログラム未満となり、ピーク時以外は全て「検出せず」となる。

5月に、母乳から数ベクレル/キログラムの放射性セシウムが検出されたという報道があった。粉ミルクは水で溶かして使用すると、放射性セシウムは約7分の1となる。最大値が検出された粉ミルクでは、4.4ベクレル/キログラムとなり、同程度と言える。
しかしながら、母親にとっては、国と企業から安全と言われても安心ではない。

相次いで、明治の粉ミルクが商品棚から下ろされているとの報道が続く。
福島市にある森永乳業福島工場では脱脂粉乳などの粉ミルクを明治埼玉工場と同様な工程で製造しており、全てのロットで放射性物質の検査を実施している。
消費者に安心を得てもらうためには、粉ミルクばかりでなく牛乳についても、放射性物質の数値を自主的に公表しなければ、乳業会社、乳業界の信用が失墜する事態になりかねない。安全であったとしても。

by ecospec33 | 2011-12-07 18:15 | 〇明治粉ミルク放射能汚染  

小金井ごみ戦争>神戸市環境局不祥事>産業廃棄物処理の要点

師走に入り、急激に気温が低下した。朝晩は暖房が必要となった。
数日前の11月23日に神戸市環境局北事務所などで、勤務時間中にごみ収集担当職員らが野球に興じていることが報道された。
2009年にも奈良県で同様な不祥事が起きたが、勤務しているかのように成り済ます「代押し」と「中抜け」などはないようなので、それよりは悪質性が低いが、神戸市環境局については、昨年2010年にもごみ収集担当職員らの手当不正受給が発覚しており、構造的な問題があるようである。
小金井ごみ戦争(小金井市のごみ問題)は、過去の市長と市議会の怠惰と怠慢による不祥事であり、これらの不祥事よりたちが悪い。

ところで、2007年に神戸市にある食品工場の産業廃棄物の外部支払額が高額であることから、監査をおこなった。
問題点は容易に把握が出来て、関係者に指摘した。
1.産業廃棄物管理票(マニフェスト)管理が徹底していない。
  委託企業に任せ過ぎており、工場の担当者、責任者が不明確。
2.産業廃棄物のリサイクル指向を徹底していない。
  運用管理者が不明確。分別収集と不徹底、リサイクル装置などの不備。
3.廃棄物を工場内で減量化することを怠っている。
  メタン発酵など最新処理施設の計画策定が必要。
4.産業廃棄物処理を委託している会社が1社のみである。
  複数社にすることによって、危険を分散する必要。
5.廃棄物外部処理単価が他の工場に比べて1.5倍~2倍で高額である。
  工場担当者が不慣れであり、それを指摘する責任者が不在。

これらを指摘した当日に、外部処理単価を約30%下げることが可能となり、年間数千万円の削減が出来たが、産業廃棄物処理を委託する会社を複数社とすることは非常に困難であった。
その裏には、2006年に「影の市長」と呼ばれる大物の神戸市議会議員と関西地区の大手産業廃棄物処理会社の社長が、あっせん贈収賄事件で逮捕されるという大事件があった。このため、当てが外れてしまったのである。
このように、企業にとっては産業廃棄物の処理には多額の費用が発生し、これを合理的に削減する努力が欠かせない。

一般廃棄物処理の合理化も同様に必要である。
小金井市については、現実味の少ない「非焼却施設」などを唱えず、発電装置を施した本格的な焼却施設を早急に計画し、実行する必要がある。

by ecospec33 | 2011-12-02 06:10 | ●廃棄物問題