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クジラ山と通り雨 (武蔵野公園、野川公園、黒い雨)

スーパーに行ったが、ミネラル・ウォーターから牛乳もあり、普段どおりの品揃えだった。
その帰り、家の近くの道で、子供を乗せることが出来る自転車を止めたママが、2階のママに向かって「この頃、クジラ山に行かないの。」と言うと、「放射能、ちょっと怖いからね。」とためらった返事が返ってきていた。

子供たちが遊ぶクジラ山は、家から歩いて15、6分の距離にあり、子供たちは、夏休みにその周囲の広場ではキャンプをしたり、多摩川に流れ込む野川で川遊びをする。武蔵野公園の一画にあり、その東側は野川公園で、南側は府中の自動車試験場であり、さらに道路を挟んで多磨霊園である。私のお気に入りの散歩コースである、この武蔵野公園はコブシの花が見頃となり、やっと桜が咲き始めたところである。
ちなみに、両公園、試験場、霊園ともに、小金井公園に負けないくらい桜がすばらしい。

今日昼過ぎに愛犬を連れ歩いていると、突然雷がなって大粒の雨が降り出した。愛犬を連れた男性が追い抜きざまに「参りましたね。」と話してきたので、苦笑いして頭を下げた。通り雨ということは空の様子で分かったので、楠の下で雨宿りをすることにした。
その前をママと子供たちが、自転車でクジラ山から逃げるように帰って行く。敷いていたシートをかぶった子供たちを、ママがせかしていた。

私が小学生のころ、今から50年近く前、ソ連の水爆実験の放射能の「黒い雨」が降るからと、雨に濡れないよう、ちゃんと傘を指しなさいと言われていたことを思い出した。
余震の頻度は少なくなったが、原発事故とその余波は一向に収まらない。


by ecospec33 | 2011-03-31 14:44 | ●季節の変化と日常生活  

震災後のメール (アイスバンク、アイスビルダー、電力平準化、山岳サイクリング、WFR、メール炎上)

東北地方太平洋沖地震の直後に、フィンランドからメールが入った。相手は、牛乳、ビールなどを貯蔵するタンクを製造するメーカーの社長である。10年ほど前に、世界的に有名な高効率の縦型アイスバンクを売り込みに来日した際にお会いし、その数年後に、仕様確認のためフィンランドの片田舎にある本社兼工場を視察した。

アイスバンクについて説明しておくが、電力で氷を作って貯蔵する装置であり、いわば氷の形で電力を貯蔵する装置である。電力のピークカットを抑えることができる「電力平準化」装置の一つといっていい。電力は貯蔵できないと報道されているが、この他にNAS電池などの蓄電池、フライホイール、圧縮空気の地下貯蔵などがある。電力貯蔵の弱点は、取り出されるエネルギーが貯蔵するために使った電力エネルギーより小さく、80~90%であり、省エネ上は優位とは言えない。
それはさておき、自社のアイスバンクが被災したかどうかなどを心配した社長からメールが入った。

一方、早稲田大学在学中に入部していたWFRという山岳サイクリングクラブが、初代の方々の努力もあって創部以来40有余年健在で、OBと現役のメンバーがメールでリンクされている。このメールは合宿などの情報交換の場である。ほとんどのメンバーが理工学部出身者であり、各人の友人たちもそれなりの基礎知識があるだろうから、原発事故の内容と対応を厳しく判断する人もおり、震災直後に妻と娘を大阪に移住させた後輩もいる。

私としては多分に心配性と思われる後輩は、「流言飛語と思う人は読まなくてよい」と注釈しながら、不可思議と思われる原発事故関連のメールを発信してくる。そのためにメールが突発的に炎上する。これを消そうとする真面目な後輩もいる。かっての仲間が、メールでいさかいを起こすのは耐えられない気がする。
各人が個々の判断でメールを無視することも、炎上を防ぐ手段かも知れない。秋葉原連続殺人事件のようにメールが無視され犯罪にもつながることもあるが、後輩たちのすべてが原発事故の終焉を願っていることに間違はない。

by ecospec33 | 2011-03-30 10:41 | ●その他社会問題  

大震災の余波 (高齢者、介護、原発事故、GDP停滞)

東北大教授の友人に連絡とったところ、地震時は東京に戻っていたので問題はなかったが、研究室のある建物が半壊状態で強制退去とのこと。大学関係者から食糧確保も不自由なので戻らない方が良いとのことで、2週間ほどして山形経由で戻ったとのことであった。

昨日午後になって、私の家の前のお祖母さんが約2週間ぶりに戻ってきた。もちろん私の祖母ではなく、一人暮らしの94歳の高齢者である。ときどき押し売り攻勢に感づいては追い払ったり、開け放したスライド式の門をきちんと閉じたり、北窓に朝夕の新聞が差し込まれたままなので、中に落としすなど心がけている、30年以来ののおつきあいの方である。
計画停電が始まってから、私より少々ご高齢の娘さんが、この小金井市から立川市にあるご自宅に連れて帰っていたが、一昨日、お祖母さんが突然自宅に帰りたいと言い出して「家出」を試みたそうで、駅まで自転車で追いかけて声をかけたところ、お祖母さんの力が急に抜けて歩けなくなったそうで、その場でタクシーに乗せ、ご自身は自転車で戻ったという。

娘さんは、高齢の母親を介護施設に入れる予定にしていたそうだが、その介護施設には地震の被災者が移ってきているため、それが出来なくなったと嘆いていた。石川県の妹から、数日前にPETボトル入りのミネラル水がスーパーから消えたと連絡あった。箱根の旅館が空いているという報道があったが、妻の友人の実家である山形県の酒田市は記念館などが閉鎖されて、旅行者が見当たらないそうである。近所のスーパーでは、母親が春休みになった子供に「暗くて、物もないでしょ。」と話していた。計画停電だけではない、大震災の余波は全国の隅々まで深く広がっている。GDPは1%減と言われているが、10%減という勢いだ。

道路の復旧、鉄道の復旧、ライフラインの復旧とやや明るさが見えるが、原発事故は先が見えない。
事故の全容が次第に明らかになり、原子炉建屋、タービン建屋、坑道など原発の構造も次第に明らかになる。もっと早くから、原発の構造と機能を示せと言いたい。アラ30にあんる姪には小学生のころ一泊二日で柏崎原発を見学をさせたが、環境工学の技術者を任じて、大学でも教鞭をとっていた私としては、もう少し原発の勉強しておけば良かったと後悔しているところである。

by ecospec33 | 2011-03-29 09:10 | ●その他社会問題  

震災復興と電力需給ひっ迫に経済産業省の奮起を願う (容リ法、環境省、農林水産省)

本朝の新聞に東日本大震災に伴う関東・東北地方の電力不足に対応するため、経済産業省が短期の家庭向け、中長期の事業者向けの2段階がある緊急対策の原案をまとまたとの記事が掲載された。
先日マイブログで分散型電源システムを強調していたので、経済産業省官僚の面目躍如という印象を受けた。

10余年前に、経済産業省所管の新エネルギー部会の下部委員会など公的な委員をし、6年ほど前には、容器包装リサイクル法改正に関する経済産業省、環境省、農水省の各審議会の進捗を約1年間見守った。
各省は、所管する企業、市民との調整をとって法原案を策定し、その上で国会が制定する。この容リ法改正時の対応では、それぞれ優秀な官僚があたったと思う。というのも、改正後の後任官僚の方々は、我々企業人の質問にも回答できないほど、ひどい方々だったから、そう思うのである。

このような官僚の資質の話は余談であったが、審議会のメンバーは、経産省、農水省は所管する企業に好意的な方々を、また環境省は市民団体に好意的な方々を選定する向きがある。
審議会メンバーは非常に固定しやすく数年たっても変わらない。総合エネルギー調査会の委員長など定年で退官している老齢な学識経験者が長年勤められていた。このためとは言えないだろうが、何度となく原子力発電を推進する中長期の計画が、まったく日の目をみなかった。

容器包装リサイクル法改正などの環境問題の審議では、学識経験者は環境を経済で制御しようとする老齢の学者が多く、市民団体の代表は出処不明が多いと思う。この市民団体には急進的な環境経済学者が裏で支援している。当時の環境省官僚が、「あのような進歩的(急進的)な学者は、審議会に参加させない。」と個人名を出して話していたが、その代わりが市民団体代表である。この市民団体が主張を通すべく国会議員に日参するのである。国会議員は議席を左右する市民に弱いから、法改正時に議員附議をつけるなど、今後の方向性、将来性に制限をかける。

ともあれ、この震災復興には、政治家よりも経済産業省の官僚に期待しているところである。

by ecospec33 | 2011-03-28 11:28 | ●その他社会問題  

震災時における企業の広報 (ACジャパン、容器包装リサイクル)

震災直後から企業のCMがテレビから消え、ACジャパン(旧公共広告機構)のCMがそれに代わった。このACジャパンのCM終了時の「・・・・エーシー」が気に障るとの苦情が多いので、無音声となったとのことである。私の家でも、この「騒音」CMが続いていたこともあり、CMがなく報道の正確性が高いと信じているNHKを見る頻度が増えていた。

震災後2週間経過し一般企業のCMが増えてきたが、まだACも残っている。道徳的、倫理的なCMが多いので、社会生活に必要と思われる内容、使われている素晴らしい詩、文書を何度も聞かされていると「分かっているから、何度も言うな」という気分になる。毎日続く悲惨な被災状況と先が見えない原発事故の報道に気が滅入っいるこの時期だからこそ、暗めの話は止めてくれないかと余計に思うのである。

4年ほど前に、ガラスびん、P E T ボトル、紙製容器包装、プラスチック容器包装、スチール缶、アルミ缶、飲料用紙容器、段ボールの各リサイクル推進協議会が組織する「容器包装に係るリサイクル八団体」が、市民への広報活動として、このACの利用を開始した。容器包装のリサイクルを推進するには市民の協力を得る啓発しかないのだが、様々な会議などを各地で開いても、もともと意識が高い市民しか集まらない。リサイクル意識の低い市民を啓発するのために、関係企業が30万円づつ合計1000万円を拠出してACでの広報活動を続けている。
八団体の中には、リサイクル率が35%と低迷しているにも関わらず、この広報に反対する団体(というより、その団体の専務理事)がいたが、それを無視して、在籍した企業から拠出させたという私の個人的な体験もあり、容器包装リサイクルのACは他に比べて明るい内容なので、放映頻度を増やしたらどうかと思っている。

関係団体だけでなく、企業は社会、経済への貢献を広報する。震災という非定常時にこそ、その広報のありかたが問われるだろう。そこで、大手食品企業をインターネットで調べた。
広報を開始した日が早いほど、回数が多いほど、内容は詳細でマイナス部分を含んでいるほど、社会に信頼される企業と思うのだが、義援金などの支援は詳細に記載しているものの、被災したであろう工場名の記載もなく、詳細は後で記載する、また広報関係部署に聞いてくれとばかりの企業もあった。
これでは、大手食品企業とは言えないし、株価の低迷も当然と言わざるを得ないだろう。

by ecospec33 | 2011-03-27 06:29 | ●その他社会問題  

大震災に二人の姪から思うこと

私には二人の姪がいる。妹の娘は被災地から遠く離れた石川県にいて、こんな時期に不謹慎ではないかと参加しないことも考えていたが、地震発生の二日後に初マラソンに挑戦した。一方、千葉県在住の兄の娘は先週出産を迎えた。

姪から連絡があって確認したのだが、地方のマラソンの記録といえども、すばやくインターネットに掲載されており、さらに驚くことには、ゼッケンナンバーで検索することで参加者の写真を見ることができる。このような最新の情報技術も大地震には無力だったようで、被災地の人々は喫緊の情報を得ることが出来なかった。
今回も被災地で衛星電話が活躍したそうであるが、私が在籍した食品会社でも、会長の指示で各事業所に衛星電話が備えてあり、毎年一回は通話テストをすることになっていた。自治体は最低限の情報交換の必須アイテムとして、衛星電話を数台所有すべきと思う。

一方、出産前に不安になるので被災の報道を見ないようにしていた姪は、金町浄水場の水道に放射性物質が乳児摂取制限以上の濃度で検出された2日前に男児を出産した。
原発事故の影響が食品ばかりでなく、水道にも広範囲に及ぶ、このような厳しい時期にと思うが、「母は強し」の精神で子供を育てていくだろうし、それを望んでいる次第である。

戦後世代の我々は、ひもじい思いも一切せず平和な時代を享受してきたし、それが続くものと思っていた。それが、今回の大災害で文明が自然の脅威で容易に覆さられることを知り、自然環境と文明発展との協調とは何かを真剣に問わなくてはならなくなった。
年間50回以上プレーするゴルフ好きの同輩の友人が、ゴルフ場が空いていると話す。確かに、家から近い小金井ゴルフクラブでも従業員用の駐車場には車があるが、来場者用には空きが多い。
テレビからは、享楽の娯楽番組が消えつつあり、お笑い芸人は出番をなくしている。
直接の被災は受けなかったが、原子力発電が電力供給のベストミックスに組しないこと、計画停電は今年ばかりでなく続くこと、様々な考えと想いから、一時的にせよ、すでにライフスタイルが変わってきていることを認識する必要があるだろう。

by ecospec33 | 2011-03-26 07:30 | ●プライベート  

経団連と電気事業連合会

数日前のマイブログで「1号機の着工が1967年で、6号機の運転開始が1979年ということであり、30年から40年前の施設である。」と老朽化を指摘し、初期の設計思想の忘却を指摘した。
地震発生から2週間が経過し、今朝の朝日新聞に、原発の設計段階の考え方と現在の運用管理の相違について、長年原発を見守ってきた81歳の研究・技術者が語っている。また紙面が異なるが、この歳月の間に地震の研究が進み、原子力発電の耐震指針が見直された経緯が掲載されている。その中で耐震指針の見直しに約30年かかったことも記述されており、その要因に産業界の協力が得られなかったことを挙げている。

産業界の大元締めである日本経済団体連合会(経団連)は、地震発生の2日後に「電力の安定供給確保のための需要対策について」を公表し、事業者に大規模停電に対処するための節電努力を訴え、東京電力への全面協力を打ち出している。この経団連の会館には、電気事業連合会(電事連)が入っている。電事連は北海道電力から沖縄電力まで国内の10電力が加盟し、その会長職は東京電力と関西電力の社長が交代で務めている。

鉄鋼、製紙、電力などの産業は、明治時代から富国強兵の国家を支える基幹産業として、その地位を確保されてきた。「赤字になっても国から補てんされているから、給与は変わらない。」と、20年前の鉄鋼不況時に早稲田大学同期のJFE研究所長は語っていた。また、「電力、ガス供給の事業者は公益事業ということで、赤字を計上しないように、また倒産しないように、その価格を値上げするなどの経営改善することが、国から求められている。」とも、先輩の東邦ガス常務は語っていた。
私が在籍した食品産業など零細な第2次産業とは違い、国策の基幹産業は国から庇護されているということである。

その基幹産業の大元締めである経団連と東京電力お抱えの電事連が密に行動していることは、容易に想像できることで、当面同じベクトルで行動するだろうが、今後は、他産業から起こるであろう計画停電に対する不平不満に対し、異なった判断を下さざる得ないことになるものと思う。
社会の誤解を生むことがないように、この大災害を契機に電事連は経団連会館から退去することが望ましい。

by ecospec33 | 2011-03-25 07:08 | ●原発問題と電力需給逼迫  

激しくなる風評被害と経済活動の低下

昨日23日午後、自転車で近くのガソリンスタンドが開いているかを、あらかじめ確認して、取って返して自動車に給油して、久しぶりに安心して周辺をドライブしていた。スイッチを入れた車載テレビが「葛飾区の浄水場の水道水から、高濃度の放射性物質を検出した。」と報道した。
ついに来たかとばかりに、その足で家の近くのスーパーでミネラル・ウォーターを買いに行ったが、ショーケースは空っぽであった。スーパーの店員曰く「30分で全部売れてしまった。」とのことであった。
後で、私の住む小金井市は金町浄水場から配水されてはいないことを知ったが、情報を的確に判断しないで動いてしまった。冷静に行動したいとは思うが、なかなか出来ないことである。

放射性物資検出による野菜の摂取規制も拡大するが、一昨日の福島県に続き、昨日は茨城県の原乳が出荷規制を受けた。茨城県には10箇所ほどの乳業工場があり、大手では明治乳業の守谷工場があり、今回の地震で被災し、やっと復旧したと聞いていたが、製造を停止せざるを得ないだろう。昨今の飼料高騰、および今回の震災と原発事故被害と続く酪農家の団体が経営するの中小の工場は、さらに厳しい経営判断が迫られることだろう。

政府は「放射性物質の暫定規制値は(裕度がある)保守的な数値であり、水道水を継続して飲まなければ健康被害はない。」などと報道はしているが、原発事故が収束していない以上は、市民の疑心暗鬼も収束せず、さまざまな風評被害がおき、第一次と第2次産業の経済活動が低下していく。

この莫大な経済損失を、東京電力が補てんするのが筋であリ、それを国が担保するということだが、
赤字に陥る東京電力は計画停電が続くなかで、電力料金の値上げを国の容認のもとで決行し、結果的には需要者側である市民が負担することになる。
このことは、東京電力の役員数と給与を減らす原動力となるだろうし、原子力発電を廃止する、継続する、増強するなどの市民の裁定力を強化する良い機会となるだろう。

by ecospec33 | 2011-03-24 19:51 | ●その他社会問題  

大災害における分散型電源の優位性

今般の東京電力の計画停電が、来年も続くことを表明している。
電力会社などが所有する原子力、火力、水力などの大規模な発電所に対し、家庭の太陽光、燃料電池などの発電や、工場、ビルのガスエンジン、ガスタービンなど小規模な発電を分散型電源という。

東京電力の福島県にある原子力発電所と火力発電所は大きな被災を受けており、当然の結果であるが、スリーマイル事故と同程度の事故を起こしている第1原子力発電所の6基は廃止される。
石原裕次郎の監督主演で映画になった黒部第4発電所に代表される、黒部川に沿った多くの水力発電所を合わせても、原子力発電所1基分にしか相当しないのであるから、廃炉の原子力発電所に代わる発電所を建設することは容易ではないということは、誰もが想像できることである。

これに比べて、分散型電源は建設が容易であり、また、地産地消のため送電ロス(約5%)がないことから効率の良い運用が可能である。

この大災害によって大規模発電システムの脆弱性が証明されたこの時期にこそ、エネルギー効率の良好な分散型電源を増大させ地球温暖化対策を進めることが、日本のエネルギー供給の安定・安全に資するものと考える。
そのためには、分散型電源、特にコージェネレーションの建設促進を、大震災復興の一手段として位置づけ、施策を講じていくことが肝要である。

by ecospec33 | 2011-03-23 08:38 | ●エネルギー問題  

放射性物質とダイオキシン問題への政府対応の相違

1999年に久米宏キャスターが、所沢市の葉物に高濃度のダイオキシンが検出されたという報道をしたことで、焼却施設から発生するダイオキシン問題は最高潮に達した。
政府、行政は、ダイオキシン問題の風評被害を防ぐ努力を怠っていたように思う。していたとしても、ここ数日の農作物、原乳の放射性物資検出に対する対応とは異なっていたように思う。

政府、行政は、一部の学識経験者が指摘するダイオキシンの強毒性を支持し、「ダイオキシン特措法」を成立させ、ダイオキシン類が発生するであろう不適切な中小の焼却施設を廃止させた。
もちろん私も聴きに行ったが、その学識経験者は講演会にひっぱりだこで、英雄視されたほどである。
当時、所沢市はずれの廃棄物中間処理会社を視察した際、社長から「黒煙を発生する焼却施設が周辺にたくさんあったが、まったくなくなった。残っているのは私のところともう一箇所だけ」と焼却施設の高所から眺めさせてくれた。
余談であるが、数年後には、その社長も他県での廃棄物処理法違反で逮捕されたと聞いた。違反とはいっても廃棄物処理法の解釈の相違ではないかと感じ、行政は連携して強権を発動したと思った。

私の在籍した企業でも数十という数多くの大小さまざまな形式の焼却炉を所有していたが、担当者であった私は、その80%を廃止させ、数炉については特措法対応の改修し、またダイオキシン対応を施した新たな焼却施設を数か所設置した。
「焼却施設を設置しない。」と公言する担当者がいる大手食品企業も承知しているが、廃棄物が事業所外に排出されて適正に処理されることを常に監視することは難しく、事業所の管理下で処理できる焼却施設は重要で、経済上からも必須であると考えている。

本題に戻って、今回の放射性物質検出の問題では、政府、行政がこの程度であれば健康被害がないと、風評被害打ち消しにやっきとなっている。放射性物資が検出されてから2日後の昨日21日になって、農作物、原乳から暫定規制値を超えた放射性物質を検出した4県に対し、各県全域規模で出荷停止を命じた。
保守的暫定基準という科学的根拠があることはわかるが、ダイオキシン問題の解決には目途がたっていたが、広範囲に被害を拡大しつつある原発事故問題の解決に目途がたたないということが、風評被害防止対応の違いの根底にあると思う。

ともあれ、被災から10日以上が過ぎても、一進一退の福島原発が安定することを願ってやまない。

by ecospec33 | 2011-03-22 06:45 | ●その他社会問題