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カテゴリ:●廃棄物問題( 11 )

 

小金井ごみ戦争>神戸市環境局不祥事>産業廃棄物処理の要点

師走に入り、急激に気温が低下した。朝晩は暖房が必要となった。
数日前の11月23日に神戸市環境局北事務所などで、勤務時間中にごみ収集担当職員らが野球に興じていることが報道された。
2009年にも奈良県で同様な不祥事が起きたが、勤務しているかのように成り済ます「代押し」と「中抜け」などはないようなので、それよりは悪質性が低いが、神戸市環境局については、昨年2010年にもごみ収集担当職員らの手当不正受給が発覚しており、構造的な問題があるようである。
小金井ごみ戦争(小金井市のごみ問題)は、過去の市長と市議会の怠惰と怠慢による不祥事であり、これらの不祥事よりたちが悪い。

ところで、2007年に神戸市にある食品工場の産業廃棄物の外部支払額が高額であることから、監査をおこなった。
問題点は容易に把握が出来て、関係者に指摘した。
1.産業廃棄物管理票(マニフェスト)管理が徹底していない。
  委託企業に任せ過ぎており、工場の担当者、責任者が不明確。
2.産業廃棄物のリサイクル指向を徹底していない。
  運用管理者が不明確。分別収集と不徹底、リサイクル装置などの不備。
3.廃棄物を工場内で減量化することを怠っている。
  メタン発酵など最新処理施設の計画策定が必要。
4.産業廃棄物処理を委託している会社が1社のみである。
  複数社にすることによって、危険を分散する必要。
5.廃棄物外部処理単価が他の工場に比べて1.5倍~2倍で高額である。
  工場担当者が不慣れであり、それを指摘する責任者が不在。

これらを指摘した当日に、外部処理単価を約30%下げることが可能となり、年間数千万円の削減が出来たが、産業廃棄物処理を委託する会社を複数社とすることは非常に困難であった。
その裏には、2006年に「影の市長」と呼ばれる大物の神戸市議会議員と関西地区の大手産業廃棄物処理会社の社長が、あっせん贈収賄事件で逮捕されるという大事件があった。このため、当てが外れてしまったのである。
このように、企業にとっては産業廃棄物の処理には多額の費用が発生し、これを合理的に削減する努力が欠かせない。

一般廃棄物処理の合理化も同様に必要である。
小金井市については、現実味の少ない「非焼却施設」などを唱えず、発電装置を施した本格的な焼却施設を早急に計画し、実行する必要がある。

by ecospec33 | 2011-12-02 06:10 | ●廃棄物問題  

小金井ごみ戦争終結に向けた市長選の行方

小金井市ごみ戦争に敗北した佐藤前市長の辞任を受けて、小金井市長選が12月11日告示、18日投票で行われる。
その候補者が出揃ったようである。自民党の元市長の稲葉孝彦氏(67)、元自治官僚の野村隆氏(58)、小金井市議の斎藤康夫氏(56)、共産党の小泉民未嗣氏(33)である。

稲葉元市長は「小金井ごみ戦争」の戦犯者に列せられる人物であるから、実に微妙な立候補であり、期待出来ないだろう。斉藤市議は「非焼却施設」という理解困難な廃棄物処理施設を模索している中心人物であることから、お奨めとは言えないようである。共産党は言うことは理に叶っていて立派であっても、何故か嫌われており、若過ぎて経験不足の点から、残念ながら小泉氏は見込めないだろう。
東京大学法学部卒の野村氏は衆議院議員の横粂勝仁氏の政策秘書を務めていたそうで、千葉県、岐阜県、熊本県などの自治体での経験を、「小金井ごみ戦争」の終結に生かせれば、期待出来そうである。

新市長が誕生したとしても、市議会の動向が気になるところであるが、廃棄物焼却施設を二枚橋に建設するしかない。
多摩地区の市長会ばかりでなく、これに東京都庁を組み入れて、早急に「小金井ごみ戦争」終結の工程表をまとめることが新市長と市議会に期待されている。

何度も記しているが、多摩地区のごみ問題が東京都から冷遇されていること、「小金井ごみ戦争」と同様な状況が多摩地区の他の市町村においても今後生じる可能性があることを、多摩地区の全市町村が共通認識し、協力し合うシステムを構築する必要があることを、小金井市民としても訴えていかなくてはならない。

by ecospec33 | 2011-11-29 16:42 | ●廃棄物問題  

東京ごみ戦争と小金井ごみ戦争(多摩地域の冷遇、格差)

1971年に、美濃部都知事が都議会で「ごみ戦争」を宣言した。
江東区議会が、自前の清掃工場(焼却施設)の建設計画を中断している杉並区のごみを受け入れないことを決議したためである。
その後、杉並区は当初の計画通りに高井戸に焼却施設を建設し、1983年に操業を開始した。この施設も来年2012年には老朽化による更新工事が開始されるという。

23区は「東京二十三区清掃一部事務組合」を結成し、区内のごみ問題を総合的に対応しているが、多摩地域は2、3の市町村が「衛生組合」を結成しているものの、地域全体を総合的にごみ問題に対応する組合を結成していない。
一方、最終処分については、区部は「(財)東京都環境整備公社」を、多摩地域は「東京たま広域循環組合」を結成している。余談であるが、前者は組織を拡大し続け、都庁の天下り先とも言われている。
ごみ問題で、多摩地域は区部に比べ冷遇されていること。また、この原因は東京都としての役割を果たしていないことであると記したが、東京都が区部で進めた組織力が、区部と多摩地域の格差を生じさせているのである。

市長が辞任せざるを得なかった小金市のごみ問題に対し、石原都知事はまるで他人事のように静観しているが、この多摩地域のごみ問題は40年前の「東京ごみ戦争」と何ら変りがない大事件である。都知事は「小金井ごみ戦争」を宣言し、多摩地域のごみ問題に本腰を入れて対応しなくてはならない。

by ecospec33 | 2011-11-21 07:02 | ●廃棄物問題  

小金井市のごみ問題と実態の把握(資源率、農業祭、市長辞職、市長選)

昨日12日、小金井市民交流センターで小金井市議会議長の野見山氏に偶然お会いした。
そこでは、JAむさしが主催する農業祭が開催されており、様々な野菜、果実が品評・展示されていた。
彼が私の自宅のそばに住まわれていたことから、知り合いとなった。通勤時には、駅前で熱心に演説する姿をよく見かけた。
彼は企業・労組・宗教団体のひも付きにならない市民の政党をめざすという「市民の党」に所属しており、12日に正式に辞職した佐藤市長を支えていたものと認識している。
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彼と軽い挨拶を交わすなり、彼から「ごみ問題は、周辺自治体のご協力のもとで調整が進んでいる。」というような話しがあった。
私からは、これまでブログに書いたとおり、「ごみ問題に関し、区部の優遇と多摩地域の冷遇という問題があり、周辺自治体と協力して東京都に対処するように。」と、お願いしたつもりである。
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多摩地域は区部に比べ、一人あたりのごみ量が少なく、また多摩地域で、小金井市は一人当たりのごみ量は最少で、資源化率も一番の優等生である。
小金井市民、行政も努力を惜しんでいる訳ではないのである。
12月18日に市長選があるが、その新市長と市議会の協力で、ごみ問題の早急な解決策を講じてもらいたい。

by ecospec33 | 2011-11-13 20:13 | ●廃棄物問題  

小金井市のごみ問題と多摩地域の冷遇問題(市長辞職、石原都知事、23区の優遇、多摩地域との格差)

石原都知事が11月4日の定例記者会見で、小金井市長の辞職について「発言は粗暴で現状を把握していない。辞めるのは当たり前だ。嫌な仕事を引き受けている他の自治体が『何を言っている』となるのは当たり前。言動が間違い。辞めるのは当たり前だ」と述べた。
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11月7日に、多摩地域のごみの焼却処理問題について記述したので、今回は23区についても検討した。
23区の人口は多摩地域と同様な程度で人口増加しているが、ごみの焼却量と焼却能力は多摩地域より低下が少ない。ごみの再資源化が進んでいないことと焼却能力を堅持する傾向が見られる。また、23区のごみ焼却施設は更新が進み、全てが排熱を利用した発電機能を有しているのである。
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この比較によって、23区が優遇され、多摩地域が冷遇されていることが読み取れる。都内、都下という言葉があるが、まさしく23区と多摩地域の格差を意味している。
多摩地域の人々、特に小金井市の市民が、このごみ問題での格差を知ったら、石原都知事の発言も粗暴に思うだろう。

石原都知事は、「ごみ処理を各自治体がやるようになったのは間違いで、弊害も出てきた。都が一括した方が機能的」とも指摘したそうであるから、この格差問題を捉えて対応してもらいたい。
また、多摩地域の市部と郡部の首長は、この格差を知って、協力して行動してもらいたいと考える。

by ecospec33 | 2011-11-09 18:58 | ●廃棄物問題  

小金井市のごみ問題と多摩地域のごみ事情(市長辞職、老朽化、廃棄物処理施設、長寿命化)

小金井市長の辞職によって周辺各市が人道的立場から、ごみの受け入れを表明しつつあり、小金井市民として感謝せずにいられない気持ちである。
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このごみ問題は、小金井市だけでなく多摩地域の問題として捉え直す必要がある。
図に示すとおり、多摩地域の人口は増加しているが、ごみの分別排出と有料化などによって資源化が進んだ結果、ごみの可燃物の排出量は減少している。
また、この可燃物などを焼却する施設の能力も減少している。この減少には、2007年度に廃止された小金井市、府中市、調布市が共同管理していた二枚橋衛生組合の焼却施設も含まれている。
これによって、焼却施設の能力が焼却すべきごみ量を超えているかのように思えるが、そうではないようだ。
小金井市のごみ問題と多摩地域のごみ事情(市長辞職、老朽化、廃棄物処理施設、長寿命化)_e0223735_2022236.jpg
多摩地域の焼却施設の内、その約20%が使用開始から30年を超えるという、老朽化問題がある。地球温暖化対策として発電機能が付された熱効率の高い新型焼却施設を建設しようにも、新たな立地を見出すことが出来ないという問題がある。
これは全国的な問題であり、2010年に環境省は「廃棄物処理施設長寿命化計画作成の手引き」を発行している。その冒頭で、『一般廃棄物処理施設は他の都市施設と比較すると施設全体として耐用年数が短く、ごみ焼却施設についてみると、平成初頭以前に稼働を開始した施設は、更新時期を迎えつつある状況です。一方で、国及び地方公共団体の財政状況も厳しい状況にあり、既存の廃棄物処理施設を有効利用するため、施設の機能を効率的に維持することが急務となっています。こうした状況を踏まえ、環境省では、廃棄物処理施設整備計画(平成20年3月25日閣議決定)により、廃棄物処理施設の長寿命化を図り、そのライフサイクルコストを低減することを通じ、効率的な更新整備や保全管理を充実する「ストックマネジメント」の導入を推進しているところです。』と記されている。

現実に立ち返り、この小金井市のごみ問題を契機に、多摩地域の周辺各市が協力して、ごみ処理問題に当たってもらいたいと切に願っている。

by ecospec33 | 2011-11-07 20:23 | ●廃棄物問題  

小金井市のごみ問題と武蔵野公園の原っぱ祭り(二枚橋衛生組合、くじら山、中山ラビ)

今日と明日、11月5、6日の両日に、都立武蔵野公園の西側に当たるクジラ山と原っぱでお祭り(正式名称:武蔵野はらっぱ祭り)が開催されている。
原っぱには多くの素人の店が並んでおり、クジラ山の下にはステージがあり、出演者が大音量で叫んでいる。その歌詞は理解しがたい。
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     <クジラ山からステージを望む>
この祭りは小金井市の市民有志が主催しているが、6年前には周辺4つの町内会が、小金井市教育委員会に対し、騒音、悪臭などの迷惑行為と大麻の使用疑惑などを理由に、後援の取り消しを求めたことから、2、3年中止となった経緯がある。
当時は全国各地からヒッピー族風の集団が来襲したような騒ぎであったが、それよりは、おとなし目になったようではある。
また数年前に、国分寺駅の近くの「ほんやら洞」店主で歌手の中山ラビがステージに立ち、他の出演者を圧倒する迫力があった。
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     <東八道路と二枚橋衛生組合焼却施設の解体現場>
この武蔵野公園の東端、西武多摩川線(是政線)を越えた場所に、小金井市が府中市と調布市で共同使用していた二枚橋衛生組合のごみ焼却施設があり、それが2007年に閉鎖され、現在、ダイオキシン飛散防止のためにドームで覆われ解体が進んでいる。
この焼却施設がなくなったために、小金井市は可燃ごみの焼却を周辺自治体に委託せざるを得なくなり、今回のごみ問題に至ったのである。

この焼却施設の閉鎖の理由は、1967年から40年間使用した老朽化である。ごみ焼却施設の使用期間は20年を目安にしているので、長期間にわたり延命使用したことになる。
ごみ焼却施設が新たに使用開始されたならば、次の新たなごみ処理対策、新たな焼却施設の計画を開始するくらいの中長期の構想が必要なのである。これがなかった小金井市の市政こそが、世間の笑いものとなっていると言って良いだろう。
辞任する現市長は舌禍と言われているが、過去の小金井市の首長と議会による失政の犠牲者と言っても良いと思う。

小金井は今夜から雨の天気予想である。クジラ山の下でテントで野宿する人達は少々寒いようである。

by ecospec33 | 2011-11-05 17:52 | ●廃棄物問題  

小金井市のごみ問題と市長の辞任Ⅱ(ミヤネ屋、NIMBY)

小金井市のごみ問題が国内の話題となり、不名誉な意味で有名になった。
昨日11月3日に運動がてら自転車で、調布市と三鷹市が共同で進めるごみ焼却施設の工事現場に行き、写真に収めてきた。その帰りに、昼の日テレ情報番組「ミヤネ屋」の中山正敏レポーターが、解体が進む二枚橋のごみ焼却施設(旧二枚橋衛生組合施設)付近で取材活動をしていた。

彼は道行く人に、「今回の市長の辞任はどう思いますか?」、「この場所に焼却施設を建設することは、どう思いますか?」などとソフトな感触で訊ねていた。
中山レポーターは昨年2010年盛夏に、宮根さんの強硬な指令で最高温度を記録する関東各地から現地報道していたが、機転が利き聞き上手な人との印象を持った。
その日の番組を見てみると、武蔵小金井駅前での取材が使われ、二枚橋では解体工事現場を背景にした状況の説明に終わった。
住田弁護士が、「法律上、ごみ問題はその自治体の問題なのだから、このような市長を選んだ市民が問題である。」と突き放すようなコメントしていたが、私が前回紹介したように、ごみ問題だけが全てではなく、多額のリース市庁舎の問題、不透明な駅前開発の問題が複雑に絡んでいるのである。

一昨日2日に、都心で環境エンジニアリング会社に勤める先輩技術者と会食した。
ごみの最終処分施設や排水処理施設などの設計に従事し、小金井市の近隣市で環境に関する諮問委員もやっていたという彼は次のように話した。
「小金井市のごみ問題も、自分の裏庭にはあって欲しくないというNIMBY(ニンビー:Not In My Back Yard)という市民感覚に起因している。事故前の原発立地もそうであったろうが、総論賛成、各論反対という市民運動にありがちな過ちである。」
その通りで、蛇の目ミシンの跡地にごみ焼却施設を建設する計画は、市民運動でつぶされたのである。ただし、この市の計画自体が非常に甘かったことも確かである。

「小金井市長が生ごみのバイオマス処理をぶち上げていたそうだが、目新しい言葉を使用するのも市民活動家らしい発想だ。実態を確認しないままで、言葉に溺れている。」
その通りで、ごみ問題は大局から進めるべきであると思う。
「小金井市は約12万人の自治体なのだから、独自の焼却施設を持つのは当然だが、近隣市との協力が欠かせない。」
「君も大学の講師をやるなど経験豊富なのだから、市の諮問員会のメンバーになって改革したらどうだ。ただし、いろいろな人がいるから、気長に考えなくてはならない。さもないと、市長のようにいじめにあって即刻追い出されるよ。」
などと、長年お付きい願っている彼は、環境問題ばかりでなく私のことも良く理解している。

小金井市は北に小金井公園と玉川上水、南に武蔵野公園と野川という武蔵野の面影を残す緑豊かな町である。このようなごみ問題で有名になるのは、市民にとって恥である。
昨日3日から震災がれきを都区内に受け入れ始めた寛容な東京都なのであるから、東京都の助言、調停、援助を得ながら、何としても解決してもらわなくてはならない。
旧来からの既存政党と新入りの市民活動家との闘いは市政では不要である。
ごみがうず高く溜まったイタリアのナポリならぬ、日本の小金井になってはならない。

by ecospec33 | 2011-11-04 07:31 | ●廃棄物問題  

小金井市のごみ問題と市長の辞任(失政、廃棄物、焼却施設)

昨日11月1日早朝、犬の散歩をしていたら、道端で10数人が小金井市長を取り囲んでいた。そこは、いつもの散歩道なのだが、現市長と一度も出会わなかったこともあり、これまで彼の住まいがどこかも知らないでいた。
散歩から帰って、朝刊の地方版を見ると、「小金井市長が八王子市長から辞任を促されている。」という記事が目に入った。その理由は、今年2010年4月の小金井市長選で、新市長が公約にも掲げた「ムダ使い」問題が発端という。

小金井市は自前のごみ焼却施設を持っていないため、近隣自治体に可燃ごみを処理してもらっており、その委託費用(4年間で20億円)が「ムダ使い」であると指摘したことに対して、近隣自治体が反発していたのである。
現市長が就任する前に、近隣自治体との委託処理契約を済ませていた8000トンを除いて、5500トンの引受先が決まっていない。このために、11月15日頃にも委託先が確保できなければ、ごみ収集ストップが避けられないという事態が発生する。
昨日中に、佐藤和雄小金井市長が市議会に市議会に辞職願を提出し、賛成多数で可決された。朝の散歩で見た光景は、後援者が現市長に辞任を引き止めていたのかも知れない。
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     <野川公園の季節外れの桜と解体が進む二枚橋焼却施設>
この小金井市のごみ問題は、現市長の辞職で解決する問題ではない。ごみ問題ばかりではない。多額のリース市庁舎の問題、不透明な駅前開発の問題など、ここ20年の小金井市長と市議会の失政が招いた問題である。
長く続いた自民党の稲葉孝彦前市長、大久保慎七元市長の時代からの積み残し問題であったからこそ、54歳の市民活動家に期待をかけた市民も多かったはずである。

2011年7月4日に、「二枚橋焼却場の解体と小金井市のごみ処理問題」について記載したが、2007年に、小金井市、府中市、調布市が運営する二枚橋のごみ焼却施設(二枚橋衛生組合施設)が老朽化で運転を停止した。
このうち調布市は1999年に、三鷹市と新ごみ処理施設を共同で整備するため覚書を交わしており、現在工事が進んでいる新たなごみ焼却施設(ふじみ衛生組合新ごみ処理施設)が、2013年に運営を開始する計画である。この新施設は、二枚橋旧施設と同様に東八道路に面しており、直線距離で4kmしか離れていない。
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     <工事が進む調布市・三鷹市のごみ焼却施設、煙突高さは98.5m>
小金井市は、独自で解体を進めている二枚橋旧施設跡地に、新施設を建設したい意向ではあるが、隣接する調布市の同意が得られていない。
ごみ行政ばかりではないだろうが、中期長期の計画的な市政をおこなってこなかった、これまでの小金井市の施政者が責められるべき問題なのである。 

これは東京都の失政でもある。ごみ問題は一自治体、小金井市だけで解決できる問題ではない。東京都は23区だけのごみ問題を管轄すれば良いとでも思っているのだろうか。広域的な事業なのであるから、東京都が調整役を担うのが至極当然である。
オリンピック誘致に巨額の金をかけるより、東京都民の生活を最優先にしてもらいたい。多摩地区ならびに自治体のごみ問題は法律上関与しない、出来ないとは言わせない。

今日昼過ぎに散歩で出会った、かつて農家を営んでいた地元の長老が、「小金井市には昔は近隣市にも話ができる人がいたのだが、ベッドタウン化して市民活動家らが幅をきかせ始め、近隣市との関係を悪化させたのが一番の原因である。」と話した。
そこで、私が「さきほど車から稲葉前市長を見かけた。一人で含み笑いをしながら歩いていました。再出馬しますかね。」と誘い水をかけると、「彼とはよく話をするのだが、落選するとは思っていなかった。彼しかいないと思うけど、どうかな。」と話した。

by ecospec33 | 2011-11-02 11:53 | ●廃棄物問題  

二枚橋焼却場の解体と小金井市のごみ処理問題

西武是政線に沿って武蔵野公園と野川公園にはさまれた一角にごみ焼却場がある。野川の二枚橋近くにあるため、二枚橋のごみ焼却場と呼ばれていた。
私が小金井市に転居した約30数年前から、夏になると100円玉1個を持って、焼却施設の北側にある屋外プールに何度も通った。自転車で5分、入場料が50円、泳ぎ終わった後のバーアイスが50円だったので、100円で十分楽しめた。
そのプールは温水ではなかったが、「高齢者福祉センター」には焼却炉の排熱を利用した風呂があり、温泉の元で体が温まると評判で冬でも賑わっていたという。
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この焼却場の正式名称は「二枚橋衛生組合施設」であり、ピット&クレーン方式の連続式ストーカー焼却炉4基(135t/日×3炉、105t/日×1炉)があった。
2007年まで、小金井市、府中市、調布市のごみを焼却していたが、老朽化から運転を停止した。紅白縞模様の2本の煙突があって、両公園の景観を著しく阻害していたが、運転停止直後に、この煙突だけは取り壊された。
現在、小金井市が新たにごみ処理施設を建設するという目的で、小金井市が主体となり焼却施設の解体を始めている。今年度中に施設が解体され、来年度は土壌の汚染物撤去という段取りだそうである。
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昨年「二枚橋衛生組合」が解散した段階で、調布市は三鷹市と共同処理し、府中市は二枚橋衛生組合以外で一括処理をし、小金井市は新たな地方公共団体と共同処理する方策を進めるとしたが、現在、小金井市だけが取り残された形で、自前の焼却施設を持たないことから、昭島市、八王子市などに、ごみの焼却処理の支援を依頼している。
その費用は、15,000トン/年×5万円/トン=7.5億円/年 であり、
世帯あたり、7.5億円/年÷5.5万世帯=1万4千円/世帯/年 である。
ごみの減量化が一層求められる緊急事態が続いている。小金井市はこの場所「二枚橋焼却場用地」にごみ焼却施設を建設する計画ではあるが、土地を所有している府中市、調布市の了解が得られていない。
小金井市の歴代の市長、市議会の失政といってよいだろう。

一部の市議は、生ごみはメタン発酵する方が良いとして、焼却炉建設に反対しているようであるが、メタン発酵は規模的に経済性などの問題があるように思う。
ともかく、発電、売電が可能な新たな焼却炉を建設すべく、東京都に関係市との調整を要請し、早々に決着をつけないと、小金井市はごみで埋まりかねない。

by ecospec33 | 2011-07-04 13:53 | ●廃棄物問題