人気ブログランキング |

カテゴリ:〇公的資格に挑戦しょう( 3 )

 

公的資格取得に挑戦しようⅢ!!

3年前まで東京理科大学で教えていたとき、「法令順守と公的資格取得」というテーマで1回分の授業をおこなっていた。
その講義は、企業倫理と技術者倫理から始まって、環境法令の概要と挑戦してもらいたい公的資格の紹介までの1時間半分の内容であった。

我々が学生の時はそのような授業はなかったが、勉強の一環と思って公害防止管理者の資格試験を受験した。しかし、今の学生に資格を取得してもらうためには、その意義を話さなくてはならなかった。
公的資格取得の個人的な意義として、技術を知る、良い就職先を得る、社会貢献、社会参加、他者から高く評価される、査定が良くなるなどを挙げ、また社会的な意義として、社会秩序の維持、技術の伝承、地球環境問題対応、取得者の高齢化対応などを挙げた。
このうち高齢化について調査したが、公害防止管理者の資格取得者の約6割が55歳以上であったと記憶しており、今でもそれと同様か、それ以上に資格者の高齢化が進んでいるように思う。

私の授業では、公的資格の取得を薦める前に、環境対応施設、設備に関する様々な法令を説明した後、「環境基本法」と「循環型社会形成推進基本法」の目的と定義を抜粋し、原文を読んでもらった。
法令の「精神」までとは言わないが、「目的」を知ってもらうことで、国の環境政策を知ってもらい、また国、地方公共団体、事業者及び国民の適切な役割分担などの「定義」を確認し、何をなすべきかを知ってもらうことが、その趣旨であった。
授業ではさまざまな資格を紹介し、中でも「エネルギー管理士」、「公害防止管理者」を取得するよう薦めるだけで、その内容にまで踏み込む時間がなかった。
週一回の授業の前に、私の恩師の部屋に挨拶に出向いた際、分厚い参考本から抜き書きをされていたことがあった。恩師は、夏の短期集中講習で「公害防止管理者」について教えていた。

あるとき授業が終わって、2名の男子学生が「公害防止管理者はだめでしたが、危険物取扱者を取得しました。」と話してきた。
理科大神楽坂の学生は、英語は苦手のようであったが、実に真面目であったと思う。特に女子学生はやる気もあった。
また礼儀正しくもあった。ある電力関係の講演会で講演した直後に、東京電力の名刺を差し出した若者が「教え子です。」と言って、授業への感謝を述べてくれた。
その彼ばかりでなく700名近い教え子たちが社会で大活躍してくれることを、期待するばかりである。

by ecospec33 | 2011-05-26 18:18 | 〇公的資格に挑戦しょう  

公的資格取得に挑戦しようⅡ!!(東京都のキャップ&トレード制度)

昨日開催された東京都の地球温暖化防止に係る「総量削減義務と排出量取引」に関する研修会の参加した目的の一つは「キャップ&トレード(C&T)制度」の実態を知ることであった。

2008年晩夏に本社で本件に関するNHKの取材を受けた際に、個人的な見解と断って、この制度化に大反対であること、オリンピック誘致費用を太陽光発電設置に充てる対応をしてほしいと表明はしたが、CO2排出量が多い大規模工場の上位を占める東大和市にある乳業工場を撮影取材することを薦めた。
その工場は、都市ガス化燃料転換からコージェネレーション設備、熱回収焼却設備、太陽光発電など、私が長年にわたって省エネルギー対策と地球温暖化対策を講じてきた工場である。NHKの撮影時に向けて下準備をおこなって、撮影当日は部下の替え玉を参加させた。40KW級の太陽光発電なども長時間撮影していたが、映し出された映像ではすべてカットされていた。

2010年4月から始まる東京都のキャップ&トレード制度の説明会が、2008年秋に行われた際には、小平市にあるブリジストンと連携し、これまでの地球温暖化対策の努力を評価すること、コージェネレーションの環境性を評価することなどの質問をおこない、またパブリックコメントでも、制度の適正化を要請した。
説明会では、東京都は、都市ガス化した数工場と東芝府中工場を優良事業所と紹介していたが、今頃になって都市ガス化して何で優良事業所なのかと思い、また東芝は生産品目の変更で排出量を減少させたというが、乳業会社ではそのような対応は出来ないではないかと反発を感じた。
「東京都の外に生産を移管することで、CO2排出削減目標を達成すれば良いということか。」と質問した人がいたが、これに対し「東京都以外の府県も、同様にキャップ&トレード制度を取り入れていきますので、そんなことをしても無駄ですよ。」と東京都は強気な発言をした。制度に罰則規定を組み込んだ行政に、権力を非常に感じた瞬間であった。
埼玉県も1年遅れてキャップ&トレード制度を取り入れたというが、罰則規定はない。

説明会の帰途、部下には「キャップ&トレード制度に強く反対する経団連の意向を東京都は無視し、中小企業のCO2削減を経済支援する制度を組み込むことで東京都商工会連合会に取り込んだと聞いている。自由経済が終わり、環境社会主義経済が始まる。環境制約というより経済制約が増えるばかりで、自主的な自助努力に面白みがなくなるばかりだ。」と話した。
私が関与してきた東大和市と葛飾区にある2つの乳業工場は優良事業所に認定され、削減率を半減できたと聞いている。過去に実施した多くの環境対策を考えれば、当然の結果である。

数年後、東京都はこのキャップ&トレード制度の実績を喧伝するに違いないが、このような大々的な権力の行使が、環境に優しい大都市を作るのに本当に必要かを検証していくことが必要である。
ちなみに、昨日の「総量削減義務と排出量取引」に関する「検証主任者等講習会」に参加した人数は約120名。そのうち10%が女性で、またそのうち40%が60歳以上であった。この制度を維持していくには、都市の女性進出が遅れており、また高齢化が進み過ぎているのではないだろうか。
社会に受け入れ易い規制、制度をもって、環境に優しい大都市を作ることが、本筋であると確信した。

by ecospec33 | 2011-05-25 19:10 | 〇公的資格に挑戦しょう  

公的資格取得に挑戦しよう!!

今日、新宿で東京都の地球温暖化防止に係る「総量削減義務と排出量取引」に関する「検証主任者等講習会」があったので、1日がかりで参加した。
その講習会の開始される直前に、大学の同期で大手水処理会社の営業部長である友人から電話があったので、「資格も取れる有意義な講習会に参加している。」と話したところ、「そのような講習会で頭の体操をするより、AKB48の可愛い子達の名前を全員記憶する方がよっぽど良い。」と一笑に付された。

40年前の早稲田大学在学中に、公的資格である水質と大気の「第1種公害防止管理者」を、私を含め同期の連中が当たり前のように取得していた。一時代前の食品製造の工場長のほとんどが、公害防止管理者の資格を取得していたものだが、今はそうではない。
食品製造会社に勤務していた15年ほど前、公的資格を取得しない風潮が強くなっていたので、資格取得を増やすために、生産部門の長と連携して、工場で公的資格を使用して公的な責任者を務めている担当者に毎月数千円を支払うことを制度化した。
直属の上司である設備部門の長は、査定でプラスすれば良いと制度化に反対し、また組合員の平等を志向する労働組合も反対した。幸いというか、闇専従の委員長が私の部下であったので、彼に制度化の意義を直接説明することで、けりがついた。

この制度化後の3年間は、私と部下含めた3名で、公害防止管理者、エネルギー管理者、電気主任技術者の資格取得を推進する講習会を年1回一泊2日で開催した。
当時は、資格者数がなかなか増加しなかったのであるが、現在はISO14001認証登録が進み、公的資格取得が昇進にも影響すると認知されると、直接関与しない製造部門の従業員が率先して取得するようになり、劇的に資格者数が増加した。
この違いは、付帯設備部門の従業員より製造部門の方が高学歴であるということが関係しているかとも思う。

今日の「検証主任者等講習会」の最後には「修了試験」があった。講習会は眠らずに聴いていたつもりだが、何しろ昨日になって持参する膨大な資料を印刷していたので、予習しなかったこともあり、散々であった。
「ニューヨーク帰りの髙橋真梨子のコンサートは最高だった。」と2年ほど前に話していた友人の言うとおり、イトーヨーカ堂の看板娘でもある板野友美ちゃんしか知らないようでは、頭の老化が進んでいるのだろうし、今の時代は生きられないのかも知れない。
ともあれ、若者、特に環境を志す学生は、関連する公的資格取得に挑戦し、次代を担ってもらいたいと思う。

by ecospec33 | 2011-05-24 20:22 | 〇公的資格に挑戦しょう