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大手食品企業のCSRの第三者評価と先進的な対応Ⅵ(サステナビリティー、SDGs、ESG、CSV)

2.5 CSR関連Webサイトに求められるもの

あるブランド評価会社が2017年に、「CSR・環境への取り組み」のWebサイトについて、良かった点をアンケート調査している。その複数回答の結果は、「活動内容が分かりやすい」(37.6%)、「方針が明確である」(29.3%)、「内容が充実している」(27.7%)、「情報が探しやすい」(24.%)、「活動の意義が分かりやすい」(23.9%)、「内容に興味が持てる」(23.5%)であった。この結果について、『活動方針をきちんと伝えるとともに、各活動が方針のもとに実施されていることを伝えることが重要』と説明している。

これは、各企業自らが、これらの視点からWebサイトを見直しが必要であることを意味する。

3.社会的な評価

日経BP社は『環境ブランド調査』を毎年実施している。各企業の環境に関する活動が一般消費者にどう伝わっているかについてインターネットを利用してアンケート調査し、その結果を集計・分析しており、2019年で20回目という。

評価方法は『企業ブランドの形成に強く影響する4つの指標、環境情報に触れた度合いである「環境情報接触度」、環境報告書や各種メディアなど環境情報の入手先を集計した「環境コミュニケーション指標」、環境面で当てはまると思うイメージについて集計した「環境イメージ指標」、環境活動への評価度合いを集計した「環境評価指標」、これを総合した「環境ブランド指数」を主要指標とする。』としている。

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全業界の総合ランキングでは、食品企業が毎年上位20社中に6~8社が、また上位100社中に24~27社が占めている。これは、他の業界に比べても高い評価である。当然のように、取り扱う食品自体が環境に優しくないはずはないと確信のもとで、その企業ブランドも環境イメージが高いに違いないという社会的な評価であり、もともと業態の全く異なる全業界でのランキング付けには無理があるのだろう。

右図のとおり、食品業界の評価ではサントリーが他を大きく引き離しての1位であり、全業界の総合評価は3年続けて1位という。キリン、アサヒビール、アサヒ飲料、日本コカ・コーラ、サッポロビール、と5位まで続き、その下位グループの大手食品企業に大きな順位の変動はない。

この環境ブランド指数に対する、「CSR」関連のWebサイトのページ数、また東洋経済の「CSR企業ランキング」の「環境」評価ポイントとの関係を、右図に示す。

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図に示すとおり、環境ブランド指数はWebサイトのページ数と強い関連性が見られたが、「環境」評価ポイントとは強い関係は見られなかった。これは、Webでの情報開示量が多い企業は環境ブランドが高いことを示している。

サントリーHDによる「天然水」のCMテレビ放送のように、CMの露出時間の方が消費者の環境ブランド形成に直接的に貢献していると思うが、そこはWebサイトに多くの情報開示出来るという、企業の基礎力が関連している。

また、サステナ㈱は、ESG/CSR活動に積極的に取り組む企業を、AIによっってESG評価と財務評価し、「ESG経営先進企業」として、「SUSTAINA ESG AWARDS2018」を表彰しており、ここでも、食品企業として、味の素、サントリーHD、、アサヒグループHDを選定している。

食品企業の上位は変わらないという結果である。下位の大手食品企業はこれらの企業の対応を参考とすべきである。


by ecospec33 | 2019-11-06 10:19 | ●CSRと環境対策  

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