厳しい残暑が続く(哲学堂、平林寺、武蔵野公園、カブトムシ、毒蛇、ヤマカガシ)
2週間ほど前に、中野駅から哲学堂近くをバスで通過した。この哲学堂は中野駅の北数kmにあり、東洋大学を創設した井上円了が建設した公園である。
小学校の夏休みには、自宅が哲学堂に面していたので、塀を乗り越えてセミ、トンボ、ザリガニを取るのが常であった。
私の祖父母は、現在三井文庫になっている上高田にある黒塗りの車列が並ぶという三井家墓所に面した、庭石のある邸宅に住んでいた。この邸宅は戦時中に東京大空襲で焼けたため、祖父母、伯母と赤子の従兄、叔母は近くの哲学堂の山に避難し一夜を明かし、日が昇ってだいぶ経ってから、煤で真っ黒になった母と落ち合うことがことが出来たと叔母から聞かされている。
ちなみに、焼け跡では三井家墓所の消防栓の水を借りたそうである。
この三井家墓所にほど近いとろにある東光寺が運営する「ひかり幼稚園」に私は通っていた。戦後10年近くたった当時は、焼失して基礎コンクリートしか残っていない本堂跡でアコーディオンを弾きながら、先生が歌を教えてくれた。
<静かな平林寺>
このため、小学校4年生の時に、埼玉県新座市にある野火止用水と禅刹として有名な平林寺まで昆虫採取に出かけたことがあった。今でこそ、小金井市の自宅周辺の道路では押しつぶれたカブトムシを何匹も見かけることがあり、また毎年数匹捕まえるが、今年は4匹捕まえて近所の子供にあげることが出来た。
このため、遠くの平林寺まで小学生が良くぞ出かけたものだと感心していたのだが、小金井も新座も都内からの直線距離は変わらないのである。
ただし、現在の平林寺は整備されているため、カブトムシなどの昆虫採取は難しそうである。
最近、武蔵野公園でヤマカガシを見つけた。幼蛇であったが、毒を持っているにしては毒々しい色であった。これを見つけて以来、怖いので草むらに入らないように心掛けている。
ともあれ、小金井には自然が残っている。
by ecospec33 | 2012-09-14 14:42 | ●季節の変化と日常生活