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電力会社の株主総会と経営者の責任(橋本徹、猪瀬直樹、水俣病、森永ヒ素ミルク事件)

昨日6月27日に、9電力会社の株主総会が開かれ、東京電力では5時間を超える総会であったという。
大株主である大阪市の橋本徹市長、東京都の猪瀬直樹副知事らが改革を迫ったが、何ら反映されなかった。

この株主総会で退任した東京電力の勝俣恒久会長は、日本原子力発電の非常勤取締役に就任するが、その役員報酬、年180万円は返上するという。そんな微々たることだけで、福島第一原発事故の経営責任を取ったと言えるのだろうか。
2002年に、東京電力は原発トラブル隠し事件で南直哉社長らが引責辞任したが、その後、財団法人省エネルギーセンターの会長職などの要職に収まっている。
法的な拘束力がなければ、経営者は社長、会長の職を辞せば経営責任を取ったことになる仕組みである。
4566億円という大幅赤字を計上したソニーでも、ハワード・ストリンガー前会長の報酬が4.5億円と高額なのだから、経営者を辞めることが出来ないのである。ちなみに、前会長は取締役会議長に就いている。

福島第一原発事故によって離散した人たちなどに賠償金を払えば、企業の責任、経営者の責任がなくなるというわけでもあるまい。
原発事故ばかりでなく、水俣病、イタイイタイ病、森永ヒ素ミルク事件、カネミ油症事件など、人の一生を左右する事故、事件の当事者企業の経営者は過去の過失を背負っていることを常に自覚し、行動しなくてはならない。

本日28日が株主総会のピークである。
社会とのコミュ二ケーションに努め、経営責任とは何かを自問自答できる経営者に引き継がれることを期待したい。

by ecospec33 | 2012-06-28 09:32 | ●CSRと環境対策  

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