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事業者の資質と社会的責任(DOWA、利根川の水質汚濁、ホルムアルデヒド、森永乳業、自主回収)

6月7日に、利根川水系の浄水場でホルムアルデヒドが検出され、千葉県で大規模な断水を起こした水質汚濁問題に関して、DOWAハイテックは埼玉県北部環境管理事務所から文書による行政指導を受けた。

これに対し、親会社のDOWAホールディングズは、『当社子会社「DOWAハイテック(株)」に対する報道について (第3報)』を発表した。
その中で「・・・DOWA ハイテックは今回の件に関して法律に則った手続きおよび手順を踏んでおりましたが、今回頂いたご指導について真摯に受け止め、誠意を持って対応していくとともに、今後は外部委託を含めて廃棄物の処理について総点検を行い、管理体制の強化を一層進めてまいります。・・・」と記し、社会に対し多大な迷惑をかけたことに対しては、何ら謝罪の言葉が見られない。
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同日に、食中毒の可能性があるため、森永乳業が子会社の北海道保証牛乳が製造した牛乳などの製品の自主回収を『商品回収に関するお詫びとお知らせ』で発表した。
その中で、「・・・お客さまには多大なご迷惑をおかけいたしますことを深くお詫び申し上げます。また、今後このような事態が再び発生することのないよう、品質管理体制の一層の強化に努めてまいります。何卒ご理解とご協力を賜りますよう重ねてお願い申しあげます。・・・」と記した。

この二つの事業者は業種と社歴が異なり、製品の購買者が異なる(ステークホルダーが全く異なる)ために、事業者の資質が異なるのは当然であるが、社会に対する姿勢(社会的責任と道義的責任をとる姿勢)が異なることはあってはならないだろう。

本筋から外れるが、数日前に、DOWAホールディングズの前身に関してプラントメーカーのエンジニアから話を聞いた。
「25年以上前に、秋田県で同和鉱業が設計した廃棄物最終処分場の建設を落札した。その設計が工学的に間違っていたので指摘して訂正させた。市の会議室で行われた会議に同和鉱業は大人数で参加し、市の担当官も呆れるほど反発したが、一人で筋を通した。同和鉱業は設計したので建設も取れるものと思っていたので、嫌みもしたかったのだろう。当時、同和鉱業の技術力が高いという印象はなかった。」と、若かりし頃の武勇伝を語った。

また、森永乳業については、本年2月に、『札幌工場生産中止に関するお知らせ』で、「・・・当社が推進している市乳事業の一層の効率改善のために、札幌工場の生産を中止し、道内の生産を集約することといたしました。現在の札幌工場の生産品目につきましては、北海道保証牛乳株式会社他に生産を移管し、製品供給はこれまで通り継続する予定です。・・・」と発表したが、今回の当該子会社が製造した製品の自主回収事案は将来の企業リスクを予感させる。

by ecospec33 | 2012-06-08 09:53 | ●CSRと環境対策  

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