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小金井市のごみ問題と市長の辞任(失政、廃棄物、焼却施設)

昨日11月1日早朝、犬の散歩をしていたら、道端で10数人が小金井市長を取り囲んでいた。そこは、いつもの散歩道なのだが、現市長と一度も出会わなかったこともあり、これまで彼の住まいがどこかも知らないでいた。
散歩から帰って、朝刊の地方版を見ると、「小金井市長が八王子市長から辞任を促されている。」という記事が目に入った。その理由は、今年2010年4月の小金井市長選で、新市長が公約にも掲げた「ムダ使い」問題が発端という。

小金井市は自前のごみ焼却施設を持っていないため、近隣自治体に可燃ごみを処理してもらっており、その委託費用(4年間で20億円)が「ムダ使い」であると指摘したことに対して、近隣自治体が反発していたのである。
現市長が就任する前に、近隣自治体との委託処理契約を済ませていた8000トンを除いて、5500トンの引受先が決まっていない。このために、11月15日頃にも委託先が確保できなければ、ごみ収集ストップが避けられないという事態が発生する。
昨日中に、佐藤和雄小金井市長が市議会に市議会に辞職願を提出し、賛成多数で可決された。朝の散歩で見た光景は、後援者が現市長に辞任を引き止めていたのかも知れない。
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     <野川公園の季節外れの桜と解体が進む二枚橋焼却施設>
この小金井市のごみ問題は、現市長の辞職で解決する問題ではない。ごみ問題ばかりではない。多額のリース市庁舎の問題、不透明な駅前開発の問題など、ここ20年の小金井市長と市議会の失政が招いた問題である。
長く続いた自民党の稲葉孝彦前市長、大久保慎七元市長の時代からの積み残し問題であったからこそ、54歳の市民活動家に期待をかけた市民も多かったはずである。

2011年7月4日に、「二枚橋焼却場の解体と小金井市のごみ処理問題」について記載したが、2007年に、小金井市、府中市、調布市が運営する二枚橋のごみ焼却施設(二枚橋衛生組合施設)が老朽化で運転を停止した。
このうち調布市は1999年に、三鷹市と新ごみ処理施設を共同で整備するため覚書を交わしており、現在工事が進んでいる新たなごみ焼却施設(ふじみ衛生組合新ごみ処理施設)が、2013年に運営を開始する計画である。この新施設は、二枚橋旧施設と同様に東八道路に面しており、直線距離で4kmしか離れていない。
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     <工事が進む調布市・三鷹市のごみ焼却施設、煙突高さは98.5m>
小金井市は、独自で解体を進めている二枚橋旧施設跡地に、新施設を建設したい意向ではあるが、隣接する調布市の同意が得られていない。
ごみ行政ばかりではないだろうが、中期長期の計画的な市政をおこなってこなかった、これまでの小金井市の施政者が責められるべき問題なのである。 

これは東京都の失政でもある。ごみ問題は一自治体、小金井市だけで解決できる問題ではない。東京都は23区だけのごみ問題を管轄すれば良いとでも思っているのだろうか。広域的な事業なのであるから、東京都が調整役を担うのが至極当然である。
オリンピック誘致に巨額の金をかけるより、東京都民の生活を最優先にしてもらいたい。多摩地区ならびに自治体のごみ問題は法律上関与しない、出来ないとは言わせない。

今日昼過ぎに散歩で出会った、かつて農家を営んでいた地元の長老が、「小金井市には昔は近隣市にも話ができる人がいたのだが、ベッドタウン化して市民活動家らが幅をきかせ始め、近隣市との関係を悪化させたのが一番の原因である。」と話した。
そこで、私が「さきほど車から稲葉前市長を見かけた。一人で含み笑いをしながら歩いていました。再出馬しますかね。」と誘い水をかけると、「彼とはよく話をするのだが、落選するとは思っていなかった。彼しかいないと思うけど、どうかな。」と話した。

by ecospec33 | 2011-11-02 11:53 | ●廃棄物問題  

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