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豪雨の野川、天竜川の転覆事故、福島第一原発事故

秋が近づく豪雨が、野川周辺に降った。
雨が止んだ夕刻に散歩がてらに野川を覗いたら、川辺の草がなぎ倒されて、集中豪雨のすさまじさが感じられた。
この激しい雨量でも、「小金井新橋」と「二枚橋」の間にある、第2調整池と第1調整池は、いつものとおりの状態で、その役目を十二分に発揮する機会は極めて少ないようである。10時過ぎからの豪雨も、小金井市は大雨でも、野川上流の国分寺市は晴れていたとのことで、数km範囲の集中豪雨でしかなかった。
武蔵野公園への「やまめ橋」の看板には、増水の危険性を記しているが、この程度なら安心と思っている自分がいる。しかしながら、それが天竜川の川下り船の転覆事故につながるのである。

今年は、東北地方の大津波、新潟・福島の集中豪雨、天竜川の転覆事故など水害が続く。天災と人災が入り混じってはいるが、天竜川の川下り事故は、全くの人災である。
その理由:
1.2名の船頭の役割が明確でない。
船首の船頭が、衝突時に「これで終わりと思った。」と発言。船頭として、お客さんを助ける気はあったのだろうか。
2.操船していた船尾の船頭の経験不足。
観光案内をする船首の船頭を長くやっていたそうであるが、小型船舶操縦士の免許証を取得してから、3か月半だけで操舵する船尾の船頭になれるのだろうか? させてよいのだろうか?
3.操船していた、ご高齢な船頭。
亡くなられた船頭は66歳という。タクシーの運転手も十二分に高齢の方がおられ、乗っている方が平気だろうかと心配するほどである。
船首の船頭が、岩への衝突原因を操船のちょっとしたタイミングミスとしている。66歳のちょっとした判断遅れと操船遅れが命取りにつながったようである。
20年近く前に、秩父で川下りをしたことがあるが、その時の船頭も高齢で、それに態度も悪く、客への接し方が横柄であったことを記憶している。
4.転覆を想定したマニュアルがなく、その訓練もおこなっていなかった。

福島第一原発事故も同様で、津波を想定したマニュアルはなく、その訓練もおこなってこなかったということだろう。まさしく人災である。

by ecospec33 | 2011-08-19 18:49 | ●その他社会問題  

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