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「FOOMA 2011国際食品工業展」に行く

今日は、大手水処理エンジニアリング会社の営業部長とお台場のビッグサイトで開催されている「国際食品工業展」に行ってきた。
乳業会社に勤務していた時は忙しくて、この展示会に行くことが難しかったので、数年ぶりのこととなる。
環境に関して、どの程度の露出があるかが今日のポイントであった。

食品工業に関しては、温度を上げる殺菌工程(焼き、蒸し含む)、温度を下げる冷却工程、その維持の冷凍・冷蔵工程がエネルギーの多消費工程であり、また製造工程の衛生環境を維持する空調・換気が続く。
「食品工場の省エネソリューション」特別ブースは、電力会社が支援する日本エレクトロヒートセンターが企画協力しており、温熱源・冷熱源を同時に供給できるヒートポンプの活用を宣伝していた。
ヒートポンプは、冷暖房が可能な家庭用空調機、を思い浮かべてもらえば良いだろう。
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この大規模な展示会は、日本食品工業会が主催している。
例えば、かつては、野菜を刻むなどするスライサーは海外輸入品しかなかったのだが、今は国産メーカーが目立つ。ファミリーレストランなどでの需要が増えたためである。
TETRA、GEAなど海外の食品総合エンジニアリング会社は健在であり、鹿島、大成、清水の大手ゼネコンや、キリンエンジニアリング、日清エンジニアリングなど特化したエンジニアリング会社も頑張っているように思えた。

教師が高校生を課外学習で連れてきていた。高校生は試食できるブースで、係員の説明をしっかり聞いていた。
あるブースで、70歳過ぎの知り合いに会った。私も購入したことのある、粉体などの特殊充てん装置メーカーの技術者である。
握手しながら「大きなブースになりましたね。」と言うと、「M乳業さんは営業しにくくなりました。同業他社には導入してもらい、飛散粉がなくなったと感謝されているのですけれど。」と神妙な言いようであった。
彼が現役バリバリであった頃、小さな町工場でバターの充てんテストしたことを思い出した。
静かに技術革新が行われており、高齢化は確実に進んでいる。

by ecospec33 | 2011-06-08 16:47 | ●プライベート  

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